遠くの声

遠くても
近くに出来る

何処からか届いてる
その声は
その言葉は
何処にでもある

声が届かなくて
言葉が失われても
その場所を目指せる

遠ざけて
近くで誤魔化しても
この場所にある

声にも言葉にもならなくて
何も解らないのに
あることは判ると思う

あらゆる判断を上回るその声に距離はない

もしかしたら時間なのかもしれない

春恋

春と恋
春に恋
春の恋

春と恋
出会いの季節

春に恋
柔らかい心地

春の恋
緩やかな期待

春から初夏へと
紡がれて
出会い関わり期待する
それが恋だと定まるまでには
どれくらいの機会があるのかな

春はこれまでと別れ
春はこれからと出会う
その狭間を
行き来する想いが溢れて
ふと、触れてしまうのかもしれない

未来図

いまは地図にない
これからが作る
未来の形は１つじゃないから

救われたり
報われるのは必ずではない

救ったり
報われたりするのは、いま

情けは人の為ならず
人の為だけではない

気持ち悪い思いをしてまで得はしたくない
気持ちの良い損は気にもならない

未来図には過去図も重なってる
未来が途方もなくても現在に属する
そこに未来があるなら現在地から始まる

地図であるからには全ては過去であるはず

ひとひら

ひらひらと舞う
その中のひとひら

人間の中での人で
人がたくさんで人間としてね

特別でもなく
目に留まった１つのカケラ

偶然ではなくて
必然でもない
そんな一言みたいなモノ

たったそれだけが宙を舞っている

風景

春が散る
春と共に咲
春を連れて舞う

若葉が少しずつ花を落とす
風が吹き
春が終わりへと向かう

ひとひらから始まり
ひとひら達を彩っている

その中から逸れたひとひらが
たまに僕の目に止まる
いったい何処へ行くのでしょう？

それぞれのまま、地を染めてあっている
でも...そこにはいないみたい