夜景
道と月
空と街灯
僅かな人影に家の灯り
なんとなく歩いている
何処かに歩いていく
たまに空を見上げては月を探す
結局はコンビニか自販機に行き着く
そして家に帰ることにする
歩くことに目的はない
ただ目標は道の先を歩くだけ
夜景なんて歩くついでで
余裕がないと見ることさえ出来ない
夜景を見る為だけに出掛けることはない
色々な物事の空白を埋めるように
そこにある何かを見てしまうんだと思う
それが夜で外だと夜景
何処に出掛けるにしても
夜の景色は夜景
何も映らないなら立ち止まりなさい
なんの変化もないようで
必ず何処かに違いくらいはあるよ
ほんの少しが全てを救うかもしれないね
花畑
花は見る
畑までのは見かけない
紫陽花や桜の木それに朝顔など
家々の庭にあるね
あとは家先のガーデニング
ちょっとした楽しみになってる
花畑は絵や写真でみるくらい
コスモスや蒲公英は道端に咲いてたかも
ちょっと気がつくと
そこに咲いてるくらいがいい
規模にもよるけど
大きくなると個々より群れで見る
まばらにズレる色合い
それが個性かもしれない
でも群れがなくても違いくらいは判る
わからなくなりたいのかもね
たまに思うんだけど
人は酔いを求めていて
酔いを味わう為に生きてる
酔い方によっては気持ち悪い
いい酔い方をしてると幸せそうに見える
でもいったい何から
目覚めたくないんだろうか
喜怒哀楽も酔いだと思ってたりする
良いにしろ悪いにしろ
それはちょっと逸脱している
だから簡単に感じてしまうのかも
判らないつもりかもしれないけど
伝わるものは伝わるものだよ
空が泣く
空は空のまま
雲は大地に振り注ぐ
雲だったものが雨に変わる
雨は泣かない
空も泣かない
空から泣いているかのように雨が降る
泣いてるかのように見えなくもない
しかし泣いてると思ったのは誰だろうね
空が泣くとしたら
それはどのような状態かを考えても
それを泣くと表現してるだけで
空を空として見ているなら
空は空のまま
空の先には宇宙が広がっている
空の境界は地上にあって空に境界はない
空は何処までも限りなく広がっていて
何処にでも空がある
君からのLINE
LINEなんて誰からもこないよ
入れてないからね
集団的に使われていて
連絡手段がLINEなら仕方なく入れても
そんなに必要はないと思う
日常的になればなるほど
残念な内容になりそうだよね
そんなに群がってなんになるの?
その問題の大半が群れにあるんだよ
ちゃんと自分と他人を区切れていたら
ほとんどは問題にすらならない
君の問題は君にある
君が問題にしてるだけで
君とは誰かではないんだから
君から切り離すといい
君の問題ではなくなれば割と簡単だよ
必要なら手を打つけど
仕方ないから誰かに持っていく
君や君の周りに
正しい判断が出来るとは思えないからね
所詮は内輪揉めで
そこに正しさはない
誰かの都合があるだけなんだよ
無関係なものを
巻き込むから
痛い目にあうんだよ
都合の外には別の正しさが常にある
君らがそうであるから
君らが正しいなんてことはない
命が燃え尽きるまで
命は燃えない
命は尽きない
命とはただあるだけのもので
燃えて尽きる様なものではない
命に価値があるなんてことはない
生きていくことに生きてる価値がある
よく人間は神の似姿とか
人間の為に世界がとか言われてるけど
そこいらにいる生き物と大差はない
ただ人が人間として
生きていく上での話の都合がある
人は神の子ならば
獣もまた神の子である
人間は人間の都合で生きていて
他の多数の生き物と共に生きている
人間が滅んでも
ほとんどの生き物は困らない
地球が滅んだら
地球の生物は生きられない
でも宇宙は困らない
ただの日常にしか過ぎない
命が燃え尽きようとも世界は健在である