【⠀波にさらわれた手紙⠀】08.02
思考の波は常に 毎秒
大切な手紙を攫って
どうでもいい不愉快な言葉になる。
一つ一つ ひらはらり
脱いでいきませう
そしたら不愉快も何も残らず
揺蕩う手紙を
イトモタヤスク 捧げられるのではないか。
考えすぎだろ。
と、笑う誰かの顔が過ぎった
「大嫌いで、大好き」
矛盾だらけの文字列が
事実と言う手紙だって知ってました?
嘘の手紙 なのか 本心からの手紙なのか
お互い試される
真実のカラクリ手紙。
嘘はつかないのになぁ。
つかないからこそ、堂々とこうしている。
信じられないなら
手紙などそれこそ波に攫われてしまえ。
そもそもそんな物あったかも
とうに忘れたフリをしておこう。
【熱い鼓動】
【タイミング】7月30日
この日に このタイトル
「黎明」って書いて
「あけぼの」って読むんだって
中原中也。
もうとうに亡くなった
どんな方かも知らない男性の
一冊の本に書いてありました。
タイトルを私が書き換えるならば
汚れすぎてしまった感情に。
人間・失格は
人間・合格に。
素敵な終末なんてまだ迎えたくない!
帳尻合わせも プラマイゼロも
どちらも下らないから
規格外の報われ方だけを
ずっと願って生きてきた事を
恥じながらも 思い出した。
「嗚呼、書いてしまった。」
ニヤリと笑うどこかの生命に
二礼二拍手一礼を!
【涙の跡】7.27
渇いて 何か心に何か、生み出して
疲れて眠りに落ちる 生。
それは
凝固して 心に何か、遺して
安らかとも言えぬ眠りに落ちる 死。
真中を良い具合に、文字に出来るのは
「子どものうち」だけではないだらうか。
涙と共に、良い眠りを。
「飛べ」07.19
何で?
地に足付けて
転んで泣いて
足元掬われて
悔しくて
諦めて
殴って
走る事が何よりの「飛ぶ」事だろうよ?
人が羽を求めたら
天使の意味も美しさも
汚してしまう事
自分の手は汚せば汚すほど
受け止めてくれる誰がが居ると
信仰したいよなぁ。
手元で救われたいのに
容赦ない
脳内で飛んでる人間様は恐ろしや。
終わる時にはどーせ堕ちてるのに。
今見てる私の人間世界は
「正しく飛ぼうと必死な獣みたい。」
横目でさよなら。私は歩く。