#7 つまらないことでも
自分が大切にしてきたこと。
誰にも譲れない大切なことを誰かに否定されるなんて
悲しいじゃないか。
自分が好きなことを、好きでいられるように、
誰にも否定されることなく、これからも大切にできるように。
そんな素敵な世界を望むのなら、
自分じゃない誰かの大切も大切にしなきゃいけないね。
自分の失敗を許してほしいのならば、
他人の失敗を笑って許せるようにならなきゃいけない。
「そんなつまらないこと」
自分の大切が傷つくことがないように、
誰かの大切を大切にしていきたいんだ。
#6 時間よ止まれ
桜の花が咲く頃私たちは卒業する。
痛くなくなったローファーも
彫刻刀の傷が残る机とも
もうさよならをしなきゃいけない。
くだらないことで毎日笑ってたよね
ずっと一緒にいた友達は
もう明日からみんな夢に向かって違う道を歩いていく。
卒業前にも関わらず相変わらず私たちは
かっこいい先生のうわさ話をしてるね
悲しさなんて私たちには似合わないけど
少しだけ願うのなら
時間よ止まれ
この記憶を少しでも少しだけでも
長く残しておけるように
これから先の辛い日のために
思い出にしたいんだ。
#5 夜景
あるビルの42階にある展望台。
星空を見るつもりが空はあいにくの雨模様。
こんなところもどこか私たちらしいね
火曜日に来てよかった
やっぱり人が少ないねと君は言う
2人きりがいいから平日にしたのに
そんなこともお構い無しに
大富豪ってこんな気分なのかなと大はしゃぎの君
冬は街がキラキラするから
クリスマスも楽しみだね、て笑ってるけど
まだ秋も訪れてないよばか!
そんなマイペースな彼と振り回されてばかりの私
豪華な料理と夜景もいいけど、
雨が降って、雨女と雨男だねって笑い合える
そんな君と過ごす時間が好きだよ
#4 夜明け前
夜明け前
秋の始まりを告げる少し冷たい風
午前3時頃。
誰かが見たかった朝の光は
星の煌きを待つ君にとっての別れの時間。
昨日と同じ日々が始まっているようで
世界は少しずつ変わっている。
星は変わらず煌くから好きと言った君
今も流星群を探している
毎日の空模様が変わるように
僕らの日々も変わる。
毎日そばにいてくれる星なんていないんだから
変わる毎日で輝けるように
君と過ごせたらいいな。
#3 時を告げる
今この瞬間
世界のどこかでは誰かが出会い、
違うどこかでは別れを告げている。
今この瞬間
世界のどこかで新しい命が芽生え、
違うどこかでは星となる。
誰かの代わりに生きるのが正解とか思えないけど
人生は永遠じゃないから
出会いと別れを繰り返すこの世界を
今というこの時を好きになりたい