朱倉 日月

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1/22/2025, 9:01:18 AM

羅針盤が欲しかった
道に迷わないように
どこを目指して進めばいいのか
自分では何もわからないから

羅針盤を眺めていたかった
くるくると回って
彷徨っているように見えて
最後には決まった向きに収まる

羅針盤をこわしてしまいたかった
その針を心臓に突き刺せば
進むべき方向が
収まるべき場所が
見つかるんじゃないかと思った

けれど、羅針盤なんて必要なかった
全部、自分で決めればよかっただけだった
目指す場所も、進むべき方向も
自分で決めてよかったんだ

だから、ここで終わりにする
羅針盤が無くたって
もう迷わないように

1/9/2025, 5:02:30 PM

星のかけらが地に堕ちて
僕はそれを探しに行く
君は待っていていいから
僕は一人で歩けるから
放っておいてくれないか
あれは僕だけの輝きだから

11/26/2024, 3:58:05 AM

太陽の下で陰を望む
あまりにも眩しく輝かしい太陽は
全てを焼き尽くしてしまうから
あの尊くも苛烈な光に
私はきっと耐えられないから

太陽の下で傘を差す
あまりにも眩しく輝かしい太陽は
私から雨を奪ってしまったから
あの優しくも厳格な光は
一点の曇りさえ許さないから

太陽の下で
私は私でいられるのだろうか

11/24/2024, 5:23:01 PM

セーターをほどいている
あなたから貰った手編みのセーター
ただ1つ残った思い出

ほどいて糸になったら
手繰ってあなたのいる場所へ
わたしを連れて行ってくれる

わたしがあげたマフラーを
あなたはほどかなかったけれど

あなたがくれたセーターを
わたしは丁寧にほどいている

ほどいたセーターを
マフラーに編みなおして

あなたの温もりを感じた気がして
わたしは冷え切っていく

あなたのいる場所に行かなくちゃ

10/16/2024, 3:37:59 PM

やわらかな光に包まれて
僕はやっと救われた
ずっとずっと探していた
やすらぎはそこにあったのか

冷たくなっていく身体を
優しく包み込んだ光は
温かくて柔らかくて
木漏れ日の中で眠るように

いつか、僕の上にも桜が咲きますように

そんな願いを抱いて
僕は息を止めた

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