『眠れないほど』
眠れないほどに君を想って、やっとのことで眠りについたその夢で、君に出会った。
校舎裏に君を呼び出して、昨夜眠れないほどに緊張しながら考え抜いた告白の言葉を告げた。
『夢と現実』
夢と現実の違いなんてわからなくなるほどに、その愛情を。
『さよならは言わないで』
さよならは言わないで。
またねって笑って。
さよならなんてわからなくなるくらい愛するから、どうか。
きっと虹の橋の向こう側でまた出会うから、終わりじゃなくて合間の言葉で笑いましょう。
『光と闇の狭間で』
光と闇の狭間で、それでもあなたのそばにいたいと願ったから、私は光に手を伸ばした。
『距離』#100
BLです。お気をつけください。
目線の下にある坊主頭に伸ばした手が、もう少しのところで止まった。
その肌に触れることを想像して、けれども現にはできないまま手を下ろす。
気配に気づいた月島が振り向いた。
「どうしたんですか」
少し伏せた瞳に見えた仄かな碧に心を揺さぶられて、それでも表には出さずに何でもない、なんて答える。
「疲れているように見えますが」
柔らかく私の髪をすいた手にどくりと心臓が跳ねた。
自分からは詰められない距離を、月島は詰められることになぜだか胸が痛む。
「いや、大丈夫だ」
「ならいいんですけど」
離れていった体温を、惜しいと思ってしまった。
自覚しないようにしていた気持ちを、無理矢理見つめさせられる。
ではお気をつけて、なんて背を向ける月島を、抱き締めたいと思った。
やけに鼓動が早まるその病の名を、私はきっと知っている。
だけど、抑える方法だって、お前が同じ気持ちを持ってくれる魔法だって、なにも知らない。
だから、どうか、この距離を詰める方法を教えてくれないか。
その肌に、その心に触れる方法を。
ゴールデンカムイより鯉月です。
個人的には月島さんは自分から触れられるくらいには鯉登さんに心許しててほしいですね。
今日で100作目でした。
三日坊主の私にしてはめちゃくちゃ続いてますね。
高校生活めちゃ忙しいですけど楽しく書いて、楽しくみなさんの作品を見たいです☺️
そういえばジェイセントの香水買いました!
全部のテスターを嗅いで、和肌にしました。
いい匂いすぎてやばいです。みなさんもよかったら嗅いでみてください。