強い人

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6/30/2024, 6:08:43 AM

★入道雲

夏の青空は、四季の中で一番綺麗だと思う。

去年の夏、とても晴れた日に友達と、「夏の空は綺麗よね〜。なんで雲があんなに立体的なんだろ」と話したことがあった。

家に帰って調べてみて、その立体的な雲の正体が入道雲であることと、その雲ができる仕組みを知った。
(入道雲を知らなかったのは、学不足で恥ずかしい)

仕組みとしては、夏は暑いから上昇気流が起きやすく、その分雲が沢山できるから、あんな立体的ででかい雲ができるらしい。

私は、知らなかったことを知って、後でそれにまた出逢う機会があったとき、あのときのあれだ!と思い出す瞬間が好き。
今までの経験が自分の糧になってることが分かって楽しいから。まさに、今みたいに。


昼ごはんに今年初のそうめんを食べ、夏を感じた。

6/29/2024, 6:05:42 AM

★夏

暑いし、汗をかくし、虫が活発になるし、日照時間が長いから、私は基本的に夏が好きじゃない。

でも、夏にクーラーが効いてる部屋で過ごすのは大好き。冬の暖房が効いた部屋よりも好き。

涼しい部屋で、ふわふわの毛布にくるまって、アイスを食べながら好きなことをする。

部屋を映画館みたいに暗くして映画を観るとか。
兄の部屋にある漫画をこっそり持ってきて読むとか。
買いっぱなしで読んでない小説を読むとか。
気になってるアニメをいっき見するとか。
描きたかった絵を描いてみるとか。

あれ、私、割と夏嫌いじゃないかも。

6/28/2024, 8:08:39 AM

★ここではないどこか

体調を崩して実家に帰省している。
どっちかというと、身体というより、心の方が参ってしまって、体調不良はその弊害だけど。

数カ月経って、もう身体は元気に動けるようになったんだけど、心の傷はまだかさぶたみたいに残っている。ふとした時に思い出しては、自己嫌悪で死にたくなるし、他人を信じられなくなる。ずっと憧れていた場所が、トラウマになってしまった。

夜に外に出ると、よく地元の友達のことを考える。みんなここじゃないどこか遠くの場所で、今も一生懸命頑張ってるんだな、と思う。私だけが置いて行かれている現状に焦りつつも、もうどこか諦めている自分もいる。

やらない後悔より、やって後悔という言葉を信じてやってみたら、やらないほうがよっぽど良かったと思うほど後悔した。

だけどもう一度、勇気を出さなくちゃね。
もう大切な人たちの悲しい顔は見たくないから。

過去のことも未来のことも、一度考えると動けなくなってしまう。だから今、この瞬間だけを考えて生きる。

6/26/2024, 11:24:10 AM

少し前に、野良猫と仲良くなったことがある。
夜に公園を散歩していたら、茂みからニャーニャー聞こえて、近くに行ってみると細身のキジトラのネコがこちらをじっと見つめていた。
逃げる素振りはなかった。だから、怖がらせないように静かにしゃがんで、そっとからだを撫でてみた。猫は立ち上がって、私の足にからだをこすりつけてくれた。
正直運命だと思った。
こんなに懐く野良猫なんてそうそういない。
家で一緒に暮らしたいと思ったけど、家族が反対するのでできなかった。
だから、毎日その猫に会いに行った。
私がベンチに座ると、その子は膝の上に乗って寝てくれるようになった。こんな漫画みたいな展開あるんだって感動した。温もりを感じて、幸せだった。
ある日、猫が急に立ち上がって歩いていくので、私は不思議に思って後をついて行った。しばらくすると、一人お婆さんがやってきて、その途端猫が激しく鳴き始めた。私には見向きもせずに、お婆さんの元へ駆け寄っていった。
私は酷く傷ついて、そのまま家に帰った。
私は独りだったのに、あの子は独りじゃなかった。
私にとってあの子は特別なのに、あの子にとって私はそうじゃなかった。
私はまるで失恋したような気分になった。
私って、都合のいい女だったんだ、、。
でも気がついた。猫はもともとそういう生き物だった。マイペースで、どこまでも自分勝手。そこがチャームポイント。
だから私は、構わず次の日もその子に会いに行った。
最後に会ったのは、いつかの早朝。いつも暗い時間に会っていたから、新鮮だった。なんか気まずかった。あの子もそう思っていたかも。
私がいなくてもあの子は大丈夫なんだと思うと、次第にもう会いに行こうと思わなくなった。
私は、私だけを必要としてくれる存在が欲しかったんだと思う。結局一番自分勝手なのは私だった。
それにしても、あの猫は小悪魔な子だったな。まんまとトリコになっちゃったよ。今も元気にしてるといいな。


6/25/2024, 10:19:49 AM

高校時代、通学路で1輪の花を見つけた。
コンクリートの道の端に、窮屈そうに生えていた。
鮮やかなピンク色で、生えてる場所も妙だから、やけに目を引いた。
なんだか写真を撮りたくなって、自転車を降りてスマホを取り出し、1枚だけ撮った。
次の日に通りかかると、その花はいなくなっていた。
私は少し悲しくなった。

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