『Moonlight』
夜の帳が降り、街の喧騒が静寂に飲まれていく。そんな、全てを飲み込む夜の中私は1人、月光を浴びていた。理由は単純だ、かっこいいからだ。想像して見てほしい、皆が寝静まった月光輝く夜道で1人、ロングコートをはためかせながら歩む人の姿を。かっこいいだろ?私はかっこいいと思ってしまった。これはそんな私が笑う物語だよ。
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続きは無い!
『今日だけ許して』
俺は無能だ。友達に、恋人に、家族にも虐められてきた。奴らは共通して「君みたいな無能は死んだ方がいい」と言う。俺はそれがとても辛かった、だから俺は『私』を創った。いわゆる二重人格ってやつだ。私は優秀だった。何をこなしても完璧に出来る、それでも俺が無能ということは変わらず奴らは私をいじめた、でも私にとってはそれが日常で当たり前だっただから辛くなかった。だがある日、俺の堪忍袋の緒が切れた、限界だった。別に私が優秀なのは良かった、でも…優秀な私を虐める奴らに殺意が沸いた。だから…今日だけは許して、神様
~数日後〜
「ねぇ、知ってる?この前の殺人事件のこと」
「もちろん、知ってるわよ。何でも家族みんな殺されたのに1人だけ生き残ったってやつでしょ?それがどうしたの?」
「あの事件の犯人ね、捕まったんだって!」
「えぇ!うそ!誰だったの?」
「犯人はね…」
『誰か』
私は不幸だ。友達を失い、恋人を失い、家族を失った。原因は皆共通しててナイフによる殺人だ。でも犯人は分からない。アリバイが無いのは私だけ、周りの人間は私を犯人だと言う。でも私には動機が無いし証拠もまだ見つかってない。一体誰が私の日常を壊した…誰が…誰が誰が誰が誰がだれがだれがダレガダレガ…………俺だ
~数日後〜
「ねぇ、知ってる?この前の殺人事件のこと」
「もちろん、知ってるわよ。何でも家族みんな殺されたのに1人だけ生き残ったってやつでしょ?それがどうしたの?」
「あの事件の犯人ね、捕まったんだって!」
「えぇ!うそ!誰だったの?」
「犯人はね…」