放課後、彼は言った。
『今日懲り懲りだったよな。
あ〜でも、毎日これか笑笑
まぁこんな日はもう、
今日にさよならしなきゃな。』
『今日にさよなら?』
そう私が聞くと。
彼は、
『そうだ、今日にさよならだぞ!
知らないか?』
『うん』
『ん〜、そうだなぁ〜。
嫌なこと全部今日に置いていくことだな。』
『へぇ〜!じゃあ私も今日にさよならしよ。』
私は彼にいいことを教えてもらった。
だけどその翌日。彼は遺体となって見つかった。
遺書があって、そこには『もう疲れた。』など、
人生に呆れたようだった。
そんな彼の気持ちに気付けず、
私は彼に甘えてしまっていた。
こんなにも自分が情けないとは思いもしなかった。
#『今日にさよなら』
No.47
「お母さん、お父さん、お人形さんどこ?」
「あぁ、あの人形?ごめんねぇ捨てちゃったの、」
「なんで?ねぇ、なんで?」
「だってほらばっちっちだったろ?」
「でも、、、私のお気に入りだったもん。」
「今度新しいの買ってあげるから我慢してね」
「、、、」
#『お気に入り』
No.46
『わかってほしいの。』
自分の気持ちがどうしようもなくて、
ただ苦しくて、、、
それで伝えたら楽になれると思った。
だけど上手く言えないの。
こんな私は周りから見放されるかもしれない、
だから愛想笑いもして、周りに話し合わせて、
だけどもう辛いの。
誰か助けて、誰でもいいから、助けてよッ!
もう嫌なの。殺してでもいいから楽にしてよ、、、。
だけど私の周りにいるあいつらは、
「なんでも話してね」「なんでも聞くよ」
なんて薄っぺらい言葉重ねて、善人ぶって、
何が楽しいの?それで自分は満足してるんでしょ?
誰よりも自分が苦しんでるなんて
私は思ってもない、だからお願い。
そういう薄っぺらい感情で関わらないで、
そんなことが続くと、
ほんとに『誰よりも苦しんでる』
なんて思い込んじゃうじゃん。
もううんざりよ。
#『誰よりも』
No.45
「ん、?これなんだろう、、、」
一人暮らしをするために片付けをしていると、
なにか手紙らしきものがあった。
読んでみると__。
『10年前の私へ、
私ね、貴女のことが嫌い。
だから10年後貴女を殺す。』
それだけ書かれていて私は背筋が凍った。
#『10年後の私から届いた手紙』
No.44
「ハッピーバレンタイン〜!」
こうやって友チョコを交換し合うけど、
自分が作ったやつが本当に美味しいのか、
ちょっと不安になる時ってある?
#『バレンタイン』
No.43