僕の名前は『大空(ひろたか)』
見ての通り名前の由来は、
大きい空のような広い心を持って欲しいだ。
そんな親からの期待に応えれるよう、
外でも家でもキャラを作って演じる。
こんなのはただの名前かもしれない。
だけど僕を苦しめてる。
僕の子供が産まれた時は
絶対名前で負担を押し付けたくない。
だけどどんな名前にせよ苦しめるだろう。
名前なんてなければよかったのに……
#『大空』
No.12
カーン、カーン
ベルが鳴る。
クリスマスに良く鳴る音だ。
そんなめでたいかめでたくないか
分からない音が面白い。
とにかくぼっちの俺でもなんか楽しくなる音。
そんな魔法みたいなベルの音が俺は好き。
#『ベルの音』
No.11
『寂しいなぁ〜』
いつもそう思う。その寂しさは一生消えない。
だって誰にも見つからない場所で殺されたから。
それにもう何百年とそこにいるから。
どうして成仏できないんだろう。
そして性別はなんだった?、、、。
#『寂しさ』
No.10
『冬は一緒に雪かきだ!!』
親父は毎回俺に言う。
その度に俺は、
『え〜、、またかよ〜』
と嫌そうに言う。
それが我が家の秋になると言うセリフ。
でもそのセリフももう聞けない。
そのセリフを聞けたうちに、
喜んで雪かきをやっとけば良かった。
だけど、素直に喜んでやるのも違う気がする。
とにかく、そのセリフをまた聞きたい。
亡くなった親父に毎年秋になると言っている。
#『冬は一緒に』
No.9
『とりとめもない話』…特に重要でもない単なる
おしゃべり。
私は男女関係なく平等に接するようにしている。
男子からも告白されたことがある。
でも、私は恋愛が分からない、
『好き』って気持ちが分からない。
だから毎回振っている。
それが原因で少し噂が流されもしている。
『思わせぶりをする女』__、と。
だけど、私はそんな噂を知らないフリをする。
自分のキャラを演じるために。
私はそんなキャラを演じる時に簡単な、
とりとめもない話が好き。
まぁ、周りの人とのコミュニケーションも
簡単に取れるから。
だから私はとりとめもない話が好き。
#『とりとめもない話』
No.8