私は体が弱く風邪をひきやすい。
私にはひとつ上の兄がいる。
私は兄よりも恵まれ幸せだと思う。
親からの愛情も、才能も兄より貰ってるから。
兄は小さい頃から何も出来ない。いわゆる馬鹿だ。
私は兄を貶す。私の方が立場が上だから。
だって、また風邪をひけば親からの心配もされる。
『愛されもするから。』
馬鹿で親に愛されない兄より、
親に愛されて才能もある私の方が上だから。
周りから私は
『風邪ひきわがままお嬢様』
と呼ばれている。
私はそれを否定しない。
だってお嬢様みたいに育てたれたし。
もう完璧なお嬢様でしょ?
#『風邪』
No.7
イルミネーション。
僕はこの明かりが嫌い。
だけど、綺麗だと思う。
僕が言うにイルミネーションは、
顔は美人だが性格はブスみたいなやつだ。
理由は、ちょっと恥ずかしいけど。
彼氏に振られたからだ。
僕は男だけど彼氏はいた。いわゆるホモだ。
だけどホモになったのは彼のせい。
学校終わりの放課後呼び出されて告白されたから。
まぁ、彼をを好きになった僕もどうかしてるけど。
振られた理由は、もっと可愛い男を見つけたから。
最低なやつだ。勝手に何でもしてきたくせに。
だから僕はイルミネーションが嫌い。
#『イルミネーション』
No.6
愛ってなに?
私は大人になった今も愛を知らない。
施設育ちであるからなのかよく分からないけど。
愛って言うものを知ってみたい。
そんな私は最近彼氏ができた。
私は愛を知らないから好きかは分からないけど。
彼はとっても優しい人。
私は愛を知ってみたくて、感じてみたくて、
彼に寄り添ったり、デートしたりもした。
だけど分からなかった。
ある日突然彼に別れようと言われた。
私はただの道具に過ぎなかったと。
私は何故か彼にすがった。嫌だ、別れたくないと。
お金も払う、なんだってすると。
道具でもいいから、愛を注いで欲しいと。
#『愛を注いで』
No.5
私は変わり者だ。
キモがられるのも慣れっ子。
でもそんな私に優しくしてくれる女の子がいる。
周りもそう思うだろうが、私はその子が好きだ。
私は勇気を振り絞ってその子に告白した。
この子との繋がりが消えることを覚悟して。
返事はもちろん無理だと思った瞬間、
『いいよ、私も好き__。』
と、返事をくれた。
私は嬉しくて泣きじゃくった。
やっぱりこの女の子とは、
心と心が繋がってると思った。
最初に出会った時から。
#『心と心』
No.4
『俺に仲間なんて必要ねぇーよ!』
そんなことを言ってるあんたはきっと後悔する。
そう私は思っている。
あんなことを調子こいて言っている彼は、
後々みんなから見放され、孤立する。
だけど私はそんな彼を優しく支える。
私の地位を守るために。
自分の立場が壊されたり、批判されるのが怖いの。
みんなそう。人間一人では生きていけない。
周りの奴らが怖いくせに。
こんなこと言ってる私もそう。
だからきっと、彼は何も世の中を知らない。
仲間という集団を作って生きていくことが、
どれだけ自分の身を救うのか。
彼はきっと、わかってない。
彼に嘘の同情しながら、笑って生きてく。
そんな自分は心底酷いだろう。
そんなの関係ないけど。(笑)
私はこれからも『仲間』を作ってく。
孤立するのが怖いから。
#『仲間』
No.3