12/9/2023, 10:28:38 AM
俺は彼女が大好きだ。溺愛している。
生涯ずっと彼女を愛している。そう確信している。
ある日突然、彼女が別れようと言ってきた。
俺は必死になって想いを伝えた。
『別れたくない。』
『ずっと一緒にいたい』 ______ と。
だけど無理だった。
彼女はもう新しい彼がいると言った。
胸が締め付けられた。張り裂けそうだった。
だけど、俺は諦めきれなかった。
生涯を彼女と過ごすことが夢だったから。
ショックで気が狂ってしまった気分だ。
だが、ハッとした数分後には俺の夢が叶っていた。
彼女は反応をしてくれなく、
顔を涙で濡らしている。
だけど俺は嬉しくてたまらない。
夢が叶ったから。
彼女と手を繋いで、生涯を終えたから。
もう何も望むことは無い。
#手を繋いで
No.2
12/9/2023, 5:18:35 AM
毎日私は放課後彼女と下校していた。
すると彼女は私に言った。
『楽しかった。ありがとう。』って微笑みながら。
でも私はなんのことかさっぱり分からなかった。
感謝するなら私の方だから。
辛かった毎日に幸せをくれたから。
ある日から突然彼女が消えた。
私はハッとしてある場所へ駆けつけた。
私は正気に戻った。
もう彼女は1年前からこの世に居ないのだと。
私は1年前、彼女が死んだ日から狂っていた。
彼女がもう居ない哀しみで、取りつかれた様に。
私は泣きながら彼女に謝る。
『ごめんね、貴女に迷惑をかけて。』
『私、貴女が好きだった。』
『だけど無理に貴女を掴んでしまった。』
『本当にごめんなさい。』
私は彼女が死んだ理由を知っていた。
でも、何もすることが出来なかった。
情けない自分の気持ちを謝罪する様にも謝った。
だけど彼女と過ごした楽しい時間は本物だった。
だから最後は彼女が言ったように。
『楽しかった。ありがとう。』と言った。
#『ありがとう、ごめんね』
No.1