一瞬吹き抜けた風に乗って、甘くて華やかな、でも爽やかな匂いがした。今ならわかる。あの香りはきっと恋の香りだったのだろう。
テーマ:刹那
僕に生きる意味なんて存在してなかった。生きる価値だって存在しないと思ってた。
でも、そんな僕だって生きてていいと言ってくれる人がいた。生きてるだけで素晴らしいと言ってくれる人がいた。
だから、僕もそうなりたいと思った。僕も誰かを笑顔にしたい。誰かの心に寄り添いたい。そう思った。
でも僕は、器用な人間じゃないから。たくさんのことは出来ないし、そもそも出来ることだって少ない。
だからって諦めないよ。僕に出来ることを全力でやる。全力でやってみてその先で考えるんだ。
どうやったら、誰かの心に寄り添えるのかを。
テーマ:生きる意味
善も悪も何も知らない。僕はただ僕の正義に従って、僕のすべきことをなすだけ。どれだけ周りから責められようと、人が離れていこうとやることは変わらない。
だって、僕は僕にしかなれないから。
テーマ:善悪
茹だるような夏の夜。満天に輝く星空を翔ける一筋の流れ星を見るとあの人のことを思い出す。
常に全力で人生を駆けていったあの人のことを。
夏。夜になって日中よりも少し過ごしやすくなった。満天の星空の星空の広がる日は、高い建物の屋上に登って歌を歌う。観客なんていない。でも、それが楽しかった。それで良かった。けれど、あの人は急に私の日常に現れたのだ。
テーマ:流れ星に願いを
あっはは!お兄さん、僕に勝つつもりなの?そんなにボロボロなのに?
お兄さんじゃ、僕に勝てないよ。天才と呼ばれるこの僕にはね。それどころか、僕のゴーレムでワンパンで戦闘不能、悪ければ即死かもね!
もー!僕、いっちばん最初に言ったじゃん!このボード上では僕がルールだって。確かに僕のゴーレムは少しもろく創ってあるけど、それでも、他の人のゴーレムよりは圧倒的に固い。そんな僕のゴーレムをボロボロのお兄さんが倒せるわけないじゃん!
……ふーん。それでもやるんだ。いいよ。僕のゴーレムを出してあげる。
……生きていられるといいね、お兄さん。
テーマ:ルール