もしも一度だけ未来が見られるならあなたは未来を見たいと思いますか?
なぜなのかは知らないが、ふと思い出したことがある。
タイムマシンというものは巨大なコピー機のようなもので、
一度入ると死ぬだとか、時空が歪むとかそんな感じの夢のない話を聞いたことがあった。別にその話を聞いた時には、もう高校生だったこともあって別に興味はなかった。というか、その仕組みが面白かった。そもそもそこまで未来を知りたいと思っていなかった、というのもあったのだけど。
今改めて考えても、別に未来を見たいとは思わない。だって、知ってしまったら面白くないじゃないか。明日のことが分からないから、不安になるし辛くも怖くもなる。デモ。同じように、知らないことを知るから、ドキドキするし、ワクワクする。
だから僕は、未来なんて見たくない。ずっと今を生きていたい。
テーマ:もしも未来が見られるなら
毎日が退屈だった。いつもと同じように起きて、いつもと同じように支度して、いつもと同じように学校へ行く。学校でも、いつもと何も変わらない。繰り返しの日々だった。
ある日、僕の中に突然新しいものが入ってきた。
テーマ:無色の世界
桜吹雪の中、白昼夢みたいな景色を見た。
その世界は、春の盛りみたいに暖かくて花がたくさん咲いていて綺麗だった。平安時代の貴族みたいな服を着た人がたくさんいた。とても綺麗な景色だった。
でも、それと同時にあちらに行ったら駄目だと本能的に感じた。あちら側に行ったら帰ってこれないと。
きっとあの景色は神様の住む世界だったんだろう。だから、こちらは見たあと気づかれないうちに離れなければいけなかった。
もし、あの時気づかれていたら、どうなっていたんだろう。
テーマ:桜散る
僕は人に笑顔を届けられる人になりたい。
きっかけは、友人と行ったとあるテーマパークのパレードだ。僕はそのテーマパークに行くのは本当に久しぶりだったし、パレードももちろん久しぶりだった。以前よりもずっと大人になってもなお、夢を見させてくれる場所だった。笑顔をたくさんくれる場所だった。
それがわかってからは、視界が開けたようだった。大学に進学したものの、一般企業に就職している未来が全く描けない僕にとっては、最初の鍵だった。
そして今、あの日始まった夢への道を歩いている。
テーマ:夢見る心
何度も音楽に救われた。音楽に支えられてきた。だから、僕もそんな歌を歌いたかった。でも、どんなに歌っても空っぽのまま。空っぽの歌しか歌えないまま。心の中では色んなことを想うのに。こんなにも届けたい想いは沢山あるのに。
届けたい想いだけが心に溜まっていって、誰にも届かないまま沈んでいく。
今日もまた空っぽの歌。いつか空っぽじゃない歌を。
テーマ:届かぬ想い