幸せとは
まずはご飯を器に入れて
しっかりとお水を入れかえて
ちょこちょこと小屋の中から
きみが顔を出してくる。
ハムスターがいる生活って
こんなにも楽しいものなのか。
手のひらサイズの小さな体から
大きな幸せを与えてくれる。
幸せとは人それぞれ感じ方が違うが
私はきみの存在に毎日それを感じている。
1年間を振り返る
「あっという間だなぁ。」
手帳を見てぽつりと呟いた。
2024年という数字があと少しで1つ大きくなる。
時の流れは残酷だ。
どんなに願っても戻ることはできない。
でも1つ思うことは「楽しかったなぁ」ということ。
個人的なことではあるが今まで生きてきた中で
1番楽しい年だったと思う。
好きなことも沢山できたしやりたいこともできた。
2025年も素敵な年にしたいな。
イブの夜
キラキラしている街並みが
いつも以上に輝きを放っている。
今日はクリスマスイブか。
普段通り仕事だったし全然そんな気がしないや。
それでも街に光が宿っているのは
1年に1度のイベントだから脳にフィルターが
かかっているのではないか。
あのコのストーリーを見れば
友達とクリスマスマーケットに行ったとの情報。
キミの友達は私だけじゃないもんなぁ。
コンビニに寄って1ピースの苺ケーキを購入。
もちろん帰宅したら1人で頂くよ?
これは私なりの特別な夜なのだから。
はなればなれ
一枚の葉が池に落ちた。
先に落ちていた花びらに、その葉が近づいた。
しかし花びらは「あっちが良い」と
綺麗な色をしたイチョウの葉の隣へ移動した。
茶色く枯れ果てた僕とは大違いだ。
結局はなればなれの運命らしい。
子猫
田舎に住んでいた時、僕には小さな友達がいた。
野良猫の花ちゃん。彼女は地域で愛されていた。
僕の家は動物を飼ってはいけないルールだったので
放課後は花ちゃんに会うのが日課だった。
大人になった今は東京で一人暮らしをしている。
花ちゃんは今も元気なのだろうか。
懐かしい友達を今でも思い出す時がある。