「静かな夜明け」
静かな夜明けを あなたと共に
「バイバイ」
小さなときからどんなときでもずっと一緒にいた。
やりたいことが同じで、学校もずっと一緒だった。
そんな君が大人になって、大きな駅で、採用された就きたかった会社の近くに引っ越すから遠いところに行くと切り出した。
バイバイと君は言った。
その言葉に"バイバイ"じゃなくて"またね"だよ と返した。
バイバイじゃなくまたねと。
またどこかで会える可能性を信じて。
こっちを見ながら駅のホームの方へ歩いていく君に、小さく手を振り見送った。
「日陰」
学校の体育の授業の自由時間、
体力がなくて、少し走っては近くの木のもとの日陰に座って休む。
ひとりで、元気に走り回る男の子たちを見つめていると
" ココ "
君が日陰に来てくれて----
「帽子かぶって」
「うちの帽子な、真っ黒でリボンついとんねん!かっこいいやろ!」
小学校の教室でみんなにそう自慢しては、登下校のときいつも かぶってたうちのお気に入りの帽子。
うちのところは門限が5時だったからそんくらいの時間に歩きで遊びから帰ってて、もちろんそのお気に入りの帽子もかぶってた。
そんでな、家帰ってから気づいたねん。
帽子取ろうと思ったら…ない。
なかった。1番考えたくなかった結論。無くした。
しかもその帽子は真っ黒。そのときは冬だったから もう外も暗かった。絶対めっちゃ馴染んでる。おわった。
その後も探したけど見つからなくて 数日落ち込んでたな。
今はもう高校生になった、うちの小学校3年生のときの思い出。今となってはいろんな意味で一生の思い出になりました
練って編み出される物語。
創り宿っていくキャラクターの命。
"ここ"で創る自分だけの世界。
文字を打つと広がるみなさんとの関係。
このアプリと別れない限りずっと続いていく
ストーリー
終わらない "私"の物語
「終わらない物語」