凛世

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12/8/2024, 9:56:40 AM

部活をやってる時は夢中だった

どうしても自分の物が欲しくて

バイトしてお小遣い貯めて

やっとの思いで買ったBachのトランペット

銀に光るその楽器は本当に綺麗で

大事に大事にしてたっけ

だけど高校を卒業して

楽器に触れる機会が無くなると

あれだけ大事だったトランペットは

他の荷物に埋もれていった

ふと思い出した今日

たまには磨いてみるかと

荷物をかき分け

久しぶりにBachの文字を見た









「部屋の片隅で」

12/6/2024, 11:31:39 PM

本心とは裏腹に

何故か気の無い素振りをして

突き放してしまう

素直になろうと思っても

貴方の前に立つと

どうしても憎まれ口を叩いてしまう

天の邪鬼な私

そんな自分が好きになれない

貴方と気兼ねなく

やりとり出来るのはいいけれど

もっと普通に話したいのに

どうして気持ちとは

逆の言葉になってしまうの?

鏡合わせの私が現れるのか

それとも何かに邪魔されているのか

どっちにしても

私の気持ちとは逆の行動をとってしまう

そんな自分が嫌で仕方がない






「逆さま」

12/4/2024, 1:22:11 PM

何も考えずただ思うままに

やりたい事をやって

食べたい物を食べて

身体の不調もなく

心穏やかに暮らす

当たり前のことが夢のような事

寂しい事だがそれが現実

何をするにも制限があり

自由とは名ばかりで

いろいろと制限の中でしか

動くことが出来ない

一般人である以上

本当の意味での自由はないのだから







「夢と現実」

12/3/2024, 4:14:03 AM

それは変わらず訪れる

暗闇に紛れ身を隠していても

あっという間に引き摺り出される

如何に抵抗しようとも

その宿命からは逃れられず

何度も何度も繰り返す

そう

敵の名は母親

布団の中の楽園から

否応なしに引き摺り出される

布団という鎧を剥がされ

カーテンを空け朝日という閃光を受け

今日も渋々起き上がり

楽しくもない日常という苦行に放り出される







「光と闇の狭間で」

12/1/2024, 2:46:30 PM

近くに居たい…

でもそれは叶わない事だってわかってる

どんなに願っていても

どんなに求めても

それは無理な事だってわかっているの

それでも心だけは

貴方の近くに寄り添わせて

貴方に気付かれないように

迷惑かけることないく

ただ遠くから見てるだけだから

貴方の声と笑顔だけは

忘れたくないから

記憶の中の貴方とは

隣に居ることを許して







「距離」

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