夜空を見上げても
数える程しか見えない星
星座の星でさえ見えないものが多い
古の夜空には
宙いっぱいに宝石を散らばせたように
星が見えていたんだろうな
一度でいいから
星いっぱいの夜空を見上げ
星座の英雄たちと語り合いたい
「星座」
晴れの日
風に吹かれて揺れる木漏れ日
キラキラ踊る陽光と木の葉のリズム
雨の日
降り注ぐ雨の雫に揺れる木の葉
絶え間なく刻む雨音のビート
風の日
全てが風に煽られて
ヘビメタのノリで暴れ狂う
雨上がり
空に天使の7色の鍵盤
落ちる雨粒が波紋で踊る
地球の自然が織り成すダンス
ゆっくり眺めるのもいいかもしれない
「踊りませんか」
夕紅の糸の人
多分時々夢で逢うあの人なんだと思う
誰なのか名前もわからない知らない人
だけどいつもその人が居たら
心は熱く苦しいほどに愛おしくて
そこに居るだけで幸せを感じている
夢でしか逢えない魂の伴侶
もし現実で貴方に逢えたなら
多分私は全てを投げ捨てて
貴方の元へと駆け出すんだろうな
「巡り会えたら」
奇跡とは自分で起こすものである
宝くじに当たるには買わなければ当たらない
誰かと出逢いたいなら外に出なければならない
待っているだけでは
望んでるだけでは
奇跡に巡り会う事は有り得ないのだから
天文学的な数字を引き当てて
そこで奇跡を得られるのだ
そして本当の奇跡は
こうして生を受け生きている事だと思う
こればかりはどう望んでも
どうしようもないからだ
輪廻転生があるのならば
もう一度この世界に生を受けたい
今度は面倒くさい人間ではなく
広い野原の小さな花として生きたいものだ
「奇跡をもう一度」
西の空が朱色に染まり
陽が隠れる間際の僅かな時間
一日の中で一番綺麗な空だと思う
朝日が昇る時間も綺麗だけれど
夜の帳が降りる瞬間がいい
街ではこれからがお楽しみだと
ネオンが灯り昼と変わらぬ光が溢れる
だけど私は
沈む夕陽を眺める生活の方が好ましい
「たそがれ」