楽しい時間はすぐに終わる
同じ時間なのに何故なのか
仕事や勉強はものすごく長いのに
大好きな時間だとあっという間
もうちょっとだけってつい思ってしまう
君との別れもそう
少しでも一緒に居たくて
つい手を繋いだり
そういえばさ なんてなんでもない話をしたり
また明日会えるのに寂しくなるんだ
当たり前の幸せが心地よくて
全てを放り出して縋っていたくなる
この幸せが当たり前ではなく
永遠でもないことを知っているからこそ
君には「さよなら」は言いたくないんだ
だから「また明日ね」って言うんだ
約束して絶対君と会うために
「別れ際に」
雨が一粒頬を濡らす
急に降ってくる雨に
周りは慌てて傘を出したり
雨宿りできる場所を探し駆け出したり
一瞬で慌ただしくなっている
だけど私はそのまま歩く
空を見上げ神様にお礼を言った
涙を隠してくれてありがとう
この雨が止む頃には
いつもの私に戻れてるだろう
「通り雨」
風に揺れるコスモスを
時間を忘れ眺めてる
心地よい風に吹かれ
ワルツを踊っているかのように
花と葉を揺らしている
チョコレートの香りが
風と共に香ってくる
・・・そういえば
貴方はチョコレートが好きだったわね・・・
もう会うことのない人をつい考えてしまい
やりようのない想いを抱えながら
チョコレートコスモスを手にして
部屋へと戻る
「秋🍁」
夜に窓の外を見ると
摩天楼のネオンが眼下に広がる
・・・なんて暮らしをしてみたいものだけど
現実は伸び放題の庭木と門の外に覗く畑
庭と呼ぶスペースに寝そべる我が家の猫様
なーんにもない田舎の景色
そろそろ除草剤を撒かないとと考えながら
猫様が伸びて昼寝をしている様子を眺め
夕飯はどうしようかと思案する
「窓から見える景色」
空気 時 命
目には見えないが有るもの
音も形こそは無いが
確かに有るものと言える
そして言葉は
その代表とするもの
一度でも音にした言葉は
良いものも悪いものも
記憶や記録といったものに残る
古の偉人たちの言葉が伝えられてるのが
そのいい例と言える
日常での些細な言葉が
相手の人生に良くも悪くも作用することは
多々ある事だ
だからこそ言葉は選んで気をつけて
発さなければならない
言葉は言霊
最も簡単で最も強力な呪いになり得るのだから
「形の無いもの」