波打ち際の小さな巻貝
海の唄を沢山聞いて
その身に記憶しているのかな
耳にあてればどこの海のさざ波の音か
心地よい音が聞こえる
巻貝に私の想いを呟いて
再び海の波へと送り返す
海よ
どうかその巻貝を
あの人の元へと連れて行って
「貝殻」
選択ひとつで全てが変わる
それが右か左かだけだとしても
大きく結果が変わることもある
運命の分かれ道
いつでもそれは現れる
あっちを選んでおけばと
悔やむことは数え切れない
しかしそれも運命
選んだのは自分自身
ならばこれからは
小さきことでも後悔なきよう
未来を見据え慎重にいこう
「些細な事でも」
如何なる至福の時も
如何なる苦渋の時も
己を忘れてはならない
感情が揺さぶられる時こそ
己を見失い
些細なことで後悔する結果となり得る
常に心を強く
そして自身の信念を貫け
その身に灯る灯火は
希望そして尊厳であることを忘れるな
「心の灯火」
彼とケンカしてしまった夜
スマホを見ることが出来ない
電話が鳴っても
LINEの通知の知らせが鳴っても
スマホそのものをを見ることが怖い
なんであんなこと言っちゃったんだろう
どうしてこんな事になっちゃったんだろう
後悔だけが涙と共に溢れてきて
他のことが手につかない
まだ怒ってるだろうな
またケンカになっちゃうかも
そればかりがグルグルと頭の中を回っている
何回目のLINE通知だろう・・・
彼からじゃないとしても
ガッカリしてしまうだろう自分が想像できて
更にスマホを見られない
・・・電源落としてしまおうか・・・
こんなことしてたら余計に拗れるってわかってるのに
どうしてもスマホを見ることができない自分が
本当に情けなくて嫌い・・・
「開けないLINE」
いつも心が欠けているように思うんだ
それは何故かわからない
楽しい時も苦しい時も
どこかぽっかり穴が空いているようなんだ
それはずーっと前からで
気付いた時はもう欠けていたんだ
満たされきれないこの感覚が
当たり前のようになっていて
みんな同じなんだと思ってた
どこか冷めた感覚の自分は
普通ではないのだろうか
「不完全な僕」