打ち寄せる波
永遠に続く波の音
潮風から漂う海の匂い
砂浜に座り込み
ただ静かに波音を聴く
目を瞑り潮風に身を預け
海の声を聴いている時間は
穏やかで
地球の呼吸と共に在るように思える
海の中を自由に歩けたら
どんなに楽しいだろう
遠い未来
ヒトは海に還るのだろうか
小さな貝殻を母なる海の波に渡し
また来るねと命の母と約束を交わす
「海へ」
私はね天邪鬼なんだ
好きな子はいじめちゃうってあるでしょ?
あれほんとにあるんだよね
私の場合は気のないフリをするんだけどね
本当はもっと近くにいたい
近くにいて沢山お話したい
お話してもっと私を見てほしい
そう思っているのに
目が合いそうになると逸らしちゃうし
近くに来てくれたのに距離を置いてしまう
恥ずかしいのもあるんだけど
ついキツい言い方とかになっちゃうのよね
素直になれない私は本当に嫌い
もっと素直になりたいな
「裏返し」
青い空を自由に飛ぶ鳥が羨ましい
行きたい場所へ好きな時に飛んでいける
なんて贅沢なことだろうか
空を見上げ飛ぶ鳥を見ると
自分がとても惨めに思えてくる
あんなに小さな雀でさえ
空を飛んでる時は
自由そのものでとても大きく見える
人間なんて自由があるようでない
常に何かに縛られ
自分の意思なんてないも同じ
決められたルールと常識という
大きな籠の中に居るのが人間だ
自由という大空を羽ばたいていける鳥たちが
心底羨ましい
「鳥のように」
ねえ?
気付いてないと思ってた?
そんなに私は単純だと思ってるの?
貴方の言葉
貴方の態度
いつもと変わらないようにとしてたでしょうね
でもね
後ろめたい気持ちは
少なからず出てしまうものなのよ
私は貴方にどうしても縋り付いていたい訳じゃない
それに私以外の女に目移りするなんて
こっちから願い下げよ
だから ね?
・・・さようなら
「さよならを言う前に」
明るい空 暗い空
同じ晴れた空でも何故か様子が違う
本当に明るい晴れた日もあれば
晴れてるけど何故かスッキリしない日もある
空を見る人の気分にもよるのかもしれないが
空って気分屋なんだなって思うことがある
雨も優しい雨と冷たい雨とある
天気予報で雨と言うから傘を持って出かけると
必ずと言ってもいいほど傘は使わない
気分屋で意地悪で悪戯好きの天気に
私たちは振り回されっぱなしだ
「空模様」