そう 期待はしていないわ

だって貴方は私の気持ちなんて知らないもの

だから必要なことがない限り

連絡が来ないことはわかっているの

それでも貴方からの連絡が来れば

どんな言葉でも嬉しくて

ただの おやすみ だけでも

何度も何度も見てしまう

それだけ 特別 なの





「1件のLINE」

恋は盲目

よく言われる言葉だけど

正にその通り

今となってはなんで良かったのか

どこが許せてたのか

皆目見当もつかない

こちらの言うことに

少しでも耳を傾けてくれたなら

まだ愛着はあったことだろう

私は馬鹿だと

つい溜息を漏らしてしまう






「目が覚めると」

何事もなく暮らせている生活

これは当たり前のようで当たり前では無い

たまたまこの時代に生を受け

たまたまこの国に産まれた

それは天文学的な偶然という奇跡

生きにくくても

当たり前のように生活が出来る

この素晴らしい当たり前が

永遠に続くことを

切に切に願う





「私の当たり前」

月がそら高くから見下ろしていても

街のネオンは消えることなく怪しく光る

昼とは違う顔を見せる夜の街は

欲望と愛憎渦巻く魔境となる

騙し騙され繰り返される危険なゲーム

堕ちることなくお楽しみあれ






「街の明かり」

笹を刈り引き摺って持ち帰った幼き日

特別なご馳走は無いけれど

白玉団子が食べられるのが嬉しかった

何故か七夕の日は雨が多く

てるてる坊主も作ったっけ

母と一緒に団子を茹でたのは今も覚えてる

なかなか行事をこなしていくのは難しくなったけど

また白玉団子を茹でてデザートでも作ってみよう





「七夕」