この世を生きるは天国か地獄か
好いた君と共になら
如何なるところも天国か
なれどこの世は生き地獄
魑魅魍魎が陰潜め
事ある毎に邪魔に来る
油断されるな見極めよ
好いた君も味方と限らず
我が身護るは己自身
天国も地獄も
己の行いひとつ也
「天国と地獄」
寝付けない夜に外に出てみる
白銀の月が眠る街を静かに照らしていた
柔らかな影が私と共に歩いている
誰もいない道は静かで
虫たちの声がよく響いてくる
空を見上げると
まぁるい月が高くから私を見下ろしていた
お月様 今夜は私とおしゃべりしましょう?
他愛もないつまらない独り言を
月は何も言わずに静かに聴いてくれている
・・・どうかこの平和な夜が永遠に続きますように
「月に願いを」
雨は嫌いではない
雨の日は静かだし
雨音のセッションは心地いいし
お気に入りの傘がさせるから
紫陽花とカタツムリには雨が似合う
何故か何時もよりも輝いて見える
雨の日の楽しみも結構あるものだ
でも何日も続いて雨だと
お日様が恋しくなる
濡れることを気にせずに動けるのは
やっぱり一番気楽だからね
早くお日様出てこないかな・・・
「降り止まない雨」
雨が全てを濡らしていく
木や草は輝き
土は全て受け止め
池や川は喜び過ぎて荒れ狂う
雨粒は最初で最後の音を奏で
弾けて水となる
雨粒たちの壮大なメロディは
地上の全てのものを震わせて
様々な音を作り出す
人々は願う
このままバラードのままでと
そして少しでも早く
アウトロとなるように
「降り止まない雨」2
過去が視れるなら
きっとあれはダメ そっちじゃない
っていろいろ言ってしまうんだろうな
決して今が苦しいという訳ではないけど
満足とは言いきれないから
他に路があったんじゃないか
あれをやってれば今とは違ったんじゃないか
振り返り後悔することは山とある
だからといって
もう一度やり直したいかと問われれば
答えはNOだ
あの苦しい過去はもう繰り返したくはないから
でもね
君と出逢えたのは物凄く僥倖だと思う
絹白の糸は手繰り寄せられたはずだよ
だから そのまま進めば良い出会いがある
信じて進めばいいよ 私
「あの頃の私へ」
生きるということ
笑って泣いて怒って戸惑って
感情という厄介なものからの束縛
命を維持するということ
育てて作って食べて飲んで
他の命を頂かなければならない
共存すること
一人では絶対に成り立たない
生きるには必ず他者が関わっている
私達はこの地球に生存させてもらっているという事実
「逃れられない」