雨は嫌いではない
雨の日は静かだし
雨音のセッションは心地いいし
お気に入りの傘がさせるから
紫陽花とカタツムリには雨が似合う
何故か何時もよりも輝いて見える
雨の日の楽しみも結構あるものだ
でも何日も続いて雨だと
お日様が恋しくなる
濡れることを気にせずに動けるのは
やっぱり一番気楽だからね
早くお日様出てこないかな・・・
「降り止まない雨」
雨が全てを濡らしていく
木や草は輝き
土は全て受け止め
池や川は喜び過ぎて荒れ狂う
雨粒は最初で最後の音を奏で
弾けて水となる
雨粒たちの壮大なメロディは
地上の全てのものを震わせて
様々な音を作り出す
人々は願う
このままバラードのままでと
そして少しでも早く
アウトロとなるように
「降り止まない雨」2
過去が視れるなら
きっとあれはダメ そっちじゃない
っていろいろ言ってしまうんだろうな
決して今が苦しいという訳ではないけど
満足とは言いきれないから
他に路があったんじゃないか
あれをやってれば今とは違ったんじゃないか
振り返り後悔することは山とある
だからといって
もう一度やり直したいかと問われれば
答えはNOだ
あの苦しい過去はもう繰り返したくはないから
でもね
君と出逢えたのは物凄く僥倖だと思う
絹白の糸は手繰り寄せられたはずだよ
だから そのまま進めば良い出会いがある
信じて進めばいいよ 私
「あの頃の私へ」
生きるということ
笑って泣いて怒って戸惑って
感情という厄介なものからの束縛
命を維持するということ
育てて作って食べて飲んで
他の命を頂かなければならない
共存すること
一人では絶対に成り立たない
生きるには必ず他者が関わっている
私達はこの地球に生存させてもらっているという事実
「逃れられない」
必ずしも同じような明日が来るとは限らない
今ある日常は当たり前ではない
突如として平穏は不穏となり得る
それでも変わらぬ明日を信じ 今日を終える
夜の深淵に包まれ眠り
朝の光明で目覚め
そして変わらぬ日常を過ごす
繰り返す新たな明日に希望を持って
今を大切に生きる
「また明日」
清らかな水に身を任せ
そのまま溶けてしまいたい
苦痛も苦悩もない無垢な心で
全てに馴染めれば
きっと穏やかになれるんだろうな
そんなことを思いながら
目の前の川の流れをただ眺めてる
「透明」