『繊細な花』
人はそれぞれ素敵な花を持っている。
その花が同じな人なんていない。
君は楽しそうに笑うよね。
君は楽しそうに話すよね。
君はいつも笑ってるよね。
でも、表に見えている君は本当の君ではないかもしれない。
見えないところに隠れている君が本当の君ではないのかな。
僕に見せてくれる君の笑顔は可愛くて、美しい。
でも、僕には見せてくれない君の本当の顔はどんな顔なのかな。
君は僕の前ではずっと笑ってる。
けれど、僕が見ていないところでは悲しそうな顔をするときがある。
ふと君の顔を見た時にはどことなくただ一点を見つめていたりもする。
君の花は凛と咲き誇ってるように見えて、誰も見ていないところでは萎れているのかもしれない。
花は繊細なんだよ。
花は栄養がなかったら枯れてしまうんだよ。
だから、花が枯れてしまう前に助けを求めてよ。
僕が君の花をまた咲かせるから。
『半袖』
最近暑くなってきてよく街中でも見かけるようになってきた半袖を着ている人。
まだ例年通りだと少し早い気もするが、暑いのだから仕方がない。
これからもっと暑くなっていくというのに....。
私たちはどうしたらいいんてしょうかね。
『天国と地獄』
「天国と地獄」と見て思い浮かんだのは、
何回も経験してきた、
『運動会』や『体育祭』。
幼稚園や低学年のときはかけっこのときに、
高学年や中学、高校生になるとリレーのときに流されているBGM。
メロディーは分かっているのに曲名を知らない人がいるのもこの曲。
人によって、嫌な思い出か、楽しかった思い出かは違うだろうけれど、誰にとっても大切な思い出であることには変わりはないはず。
人生の中のたった一ページもない思い出かもしれないけれど。
そんなことを考えていると、近くの小学校や中学校から、
日々の練習の声が聞こえてきた。
暑い中練習おつかれさまと思いながら、
私は優雅に家でアイスコーヒーでも飲んでいるのだった。
『刹那』
人生は一瞬だ。
人生百年時代だなんていうけれど、過ぎ去った時間を振り返ってみると断片的にしか思い出せない。
楽しかったこと、嬉しかったこと。
怒ったこと、イラついたこと。
悲しかったこと、悔しかったこと。
辛かったこと、苦しかったこと。
沢山思い出はあるけれど、はっきりと思い出せるものは少ない。
「人生ってこんなものなのか...。」
と終わりを迎える時に思わないでいいように一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいものだ。
『流れ星に願いを』
夜、外に出て夜空を眺める。
幻想的な時間...とは言い難い都会の街並み。
もし田舎に住んでいたなら幻想的に見えたのだろうか。
いや、多分思わないだろう。それが当たり前になってしまっているのだから。
それでも私は外に出て夜空を見る。
非現実の世界に触れたいのか、星を見たいのかは分からない。ただ、いつの間にか習慣化されていたこの行動。
いつものように外に出て、灯りのともっている街の夜空を眺め、ひっそりと時の流れを感じていると、シュッと何かが降った。
「流れ星..。」
気づけばそう呟いていた。
もしかしたらもう一度見れるかもしれないと少し期待し、ふと子どものころに願い事をしようと頑張っていた自分の姿が思い出された。
「あっ!」
また流れ星が見えた。
願い事。叶うかも分からないけれど試しに唱えてみた。
声には出さず心の内で。