4/25/2024, 2:20:44 PM
『流れ星に願いを』
夜、外に出て夜空を眺める。
幻想的な時間...とは言い難い都会の街並み。
もし田舎に住んでいたなら幻想的に見えたのだろうか。
いや、多分思わないだろう。それが当たり前になってしまっているのだから。
それでも私は外に出て夜空を見る。
非現実の世界に触れたいのか、星を見たいのかは分からない。ただ、いつの間にか習慣化されていたこの行動。
いつものように外に出て、灯りのともっている街の夜空を眺め、ひっそりと時の流れを感じていると、シュッと何かが降った。
「流れ星..。」
気づけばそう呟いていた。
もしかしたらもう一度見れるかもしれないと少し期待し、ふと子どものころに願い事をしようと頑張っていた自分の姿が思い出された。
「あっ!」
また流れ星が見えた。
願い事。叶うかも分からないけれど試しに唱えてみた。
声には出さず心の内で。