つまらない事でも、何でもやってみな。
楽しくなると見る世界が変わるよ。
例えそれが難しいことだったとしても。
それが君に向いてないなら、別の道を辿ってもいい。
ただ、何でもやってみる。
この冒険心を忘れないで。
最後に病室を見たのは5年前の夏。祖父が体調を崩し急遽入院して数カ月たった頃だった。祖父とは全く別の地域に住んでいて、頻繁には会いに行ける程の距離ではなかったが、どれだけ遠くに住んでいようと心配なのは変わらない。だから父と一緒に、祖父の居る病院に行くことにした。あの頃の祖父は、とても元気で「今年で何歳になったの?」と聞いてきて、「今年で10歳になったよ!」と言うと、「大きくなったねぇ」と皆で他愛のない話をした。だけどその日以来からは祖父の病院へ行けなくなった。両親もやはり仕事などで忙しくて、休みの日が合わなかったらしい。そのまま数年近く経った。父がこんな事を言い出した。ある写真を私に見せて、「これ、現在の祖父らしい。」その写真は祖父の写真だったが、体調が急変し、顔がパンパンに腫れ上がっている。とても心配だ。今すぐにでも祖父の病院へ行きたい。でも自分一人で行けるような距離ではない。行けずのまま写真が忘れられず一年が経った。父が仕事から帰ると、「祖父が亡くなった。」そう言いうと時間が止まったかのように家族皆が静まり返った。父は、「大きいお葬式じゃないから家族代表誰か一人連れてきて。」そう言うと父は切ない顔で祖父の元へ行く準備をした。自分も支度をし、祖父の元へ向かった。
祖父の居る斎場へ着き、部屋へ案内され、小さい部屋の奥には棺桶と、祭壇があった。祖父の顔を覗いてみると、
あの時見た写真とは全く別人のように腫れは治まっていた。それに、なんだかほっと安心しているような顔をしているように見えた。勝手な自分の解釈だが、きっと最期には病気が治ったのだろうと思った。あの祖父の顔を忘れない。そして、ありがとうを言えなかった事を今でも後悔している。これは自分の思い出話にすぎないが、ここまで読んでくれてありがとう。
そして、貴方も悔いのない人生を。
「明日、もし晴れたらなぁ…」
「え?今日雨?」
「晴れじゃないと楽しくないし、最悪だよー…。」
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「雨だっていいじゃない。」
「晴れでも雨でも、『今日は楽しかった』、『今日まで生きてて良かった』そう思える1日になるだけであなたの中は晴れなんだから。」
「あなたが晴れのままで生きてくれる。それだけで私は嬉しいよ。」
人を信じられない。だけど心の奥底「この人なら…」と期待をしてしまう。でも期待しすぎると飽きられたおもちゃのようになる。だから一人がいい。
でも【独り】は嫌なんだよね。