8/5/2024, 10:07:52 AM
④鐘の音
綺麗ね
私が言うと
うん
と消えそうな声で答えた
2度目で結婚式はあげられなかったけれど
今、私は充分幸せだよ
丁度その時
鐘の音が響いた
神の祝福のようだった
ありがとう
8/4/2024, 12:07:33 PM
③つまらないことでも
毎日、その日にあった事を手帳に記している
目覚めがどうだったとか
いつものカフェに行って癒されたとか
仕事は忙しかったけど、無事終わったとか
ちゃんと風呂に入れたとか
ソファで寝ずにベッドまでたどり着けたとか
そんなことを書いている
自己満足かもしれないけれど
振り返ると結構面白い
自分
頑張ってるな
そう思う
8/3/2024, 10:10:40 AM
②目が覚めるまでに
この夢のような状況が
続けばいいと思ってた
愛してると
いつも言ってくれた
頭を撫でてくれた
眠る彼の背中をみながら
きっとこの夢は
続かないとわかっていた
いつかあなたが去る事がわかっていた
でも嬉しかった
目が覚めるまでに
一瞬一瞬のあなたの笑顔を
焼き付けた
8/2/2024, 12:54:21 PM
①病室
思い出は窓
母は見えなくなるまで手を振ってくれたが、泣きながら見送った切ない思い出。
4歳の時、肺炎で1ヶ月入院をした。
咳は出ていたが、気持ちは元気で、点滴をされる以外は普通に過ごせる自分には、入院は退屈で寂しいものだった。
母は毎日、面会時間ギリギリまで一緒にいてくれたが、それが尚更寂しさを増した。
絵本を読んでくれたり、りんごやヤクルトをこっそり差し入れしてくれた。
母が帰る時は毎日泣いた
『もう帰るの?』
『いつお家に帰れるの?』
切ない記憶は優しい母の記憶に上書きされ、幼い頃から将来は医師か看護師になろうと決めていた。
今、私は病室の窓に子供を連れて行き、面会時間に訪れる入院中の子供の両親を看護師として迎えている
お父さん、お母さん、ありがとう
待ってたよ