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5/10/2026, 10:06:02 AM

#モンシロチョウ

モンシロチョウが飛んでいた。このクソ暑い季節には似合わないきれいな色だった。

小さな箱の上に止まって、羽を休ませている。

「………なにおまえ、俺に会いに来たの?
俺のこと好きすぎるだろ、なんだお前。
…今会いに来るくらいなら、もっとまえに、
生きてるときに来いよ、…なあ」

チョウに話しかけても返事はない。
そんなの知ってる。

でもモンシロチョウが、あいつだと思ったんだ。

5/10/2026, 9:59:47 AM

#忘れられない、いつまでも

「なあ覚えてる?あの去年の夏休み。
俺らで公園行って花火やったあの日。
すっげえ暑くて汗だらだらだったけどさ、サイダー飲んで酔ったみたいに笑って、楽しかったよな。」

「あーじゃああれは?覚えてる?
今年の春に課題終わんねえから勉強会したやつ。
結局飯食ってゲームしただけだったもんな。
…お前は終わらせて提出してたけど。」

「…それも覚えてねえの?じゃあさ、昨日は?
お前飛び降りようとして、手首なんか血だらけ。
泣いててこっちに気づかなくて、飛んだ。
……忘れらんねえんだよ、全部。
俺も一緒につれてってほしかったんだ」

5/8/2026, 8:14:37 AM

#初恋の日

君と目があった。
空は青くて眩しくて、その空の下で君はフェンスの向こう側に座っていた。
君の目からはずっと涙が溢れていて、それすら君を引き立てる小道具でしかなかった。
そんなきれいな人は見たことがなかった。
誰が君を泣かせたんだろう。
こんな世界で泣く君を、僕以外誰が愛せるかな。
…そうか、
君に恋をしたんだ。

5/5/2026, 6:40:18 PM

#君と出逢って、

「君と出逢ったのは、二年前の春だったかな。
君はクラスで一番賢かった。そして優しくて強かった。だから僕は君に惚れたんだ」

「僕は君を愛してたよ。ようやく運命の人に逢えたんだって、毎日が楽しくて仕方がなかった」

「なのに、君は僕をおいてったよね。一緒に生きようって言ったのに、君は先に逝った」

「………ね、聞こえてる?」

5/2/2026, 9:44:25 AM

#カラフル

「君の目ってきれいだ!カラフルで、きれい!」
「語彙力どこにおいてきたのさ、…ほらいくよ」
「ね、最後に抱きしめてよ。俺君の目大好きだ」
「……仕方がないな、はい」
「このあとは目閉じておいてね、きみのきれいな目が真っ赤に染まるのうれしくないし」
「はいはい」
「じゃあね!」

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