子猫と聞いて連想した言葉は、か弱い、だった。飼ったことがないので完全なる偏見かもしれない。動画で見る限りでは母親がいないと何も出来なさそうな印象を受ける・・・もし猫が日本語を解するのなら私は引っかかれるか。
それでも私にとっては、リアルで接することを避けるべき対象だ。子猫に限った話ではなく、私は動物に触れることが苦手なのだ。アレルギーという訳ではない、喘息なのは事実だがそんなことはどうでもいい。
過去にハムスターを飼ったことが2度ある、いずれも幼い頃のことだ。よって残っている記憶も少ないが、自分から飼いたいとねだったはずのハムスターに加虐心を抱いたことはハッキリと覚えている。自分を弁護する訳ではないが、直接手を下してはいない。寿命は多少縮んだだろうか。人には抱かないソレの抑え方が分からず、かといって思い切り握り潰すことも出来ず、寝ているところに水をかけるくらいで終わった。親には当然叱られたが、水をかけた“くらい”で済んだことが結構な奇跡だったなど夢にも思わないだろう。
ハムスターと子猫を、それどころか大体の動物と重ねるのは極端な気もする。けれど、人相手にはどうあっても抱けないあの感情を私に与えるという共通点がある以上、私はそいつらを遠ざけなけねばいけない。あの感情に従って快感を覚えるような私にはなりたくない、今更だろうか。
子猫は可愛い、極めて真っ当な感情によってニヤける程に可愛い。だけど触れることは御免被りたい。
お題 子猫
・・・想定よりキモい出来になってしまった。
秋風は寒い・・・と想像しかけたが、それでは冬と変わらない。思えば近年、急激に寒くなって急激に暑くなることばかりな気がする。秋とはどんなものだったか。
何をするにもちょうど良い気温と聞くが、趣味が室内で完結する私にはあまり関係がない。エアコンひとつでちょうど良くできるからだ。
ああでも、紅葉が風で散っていく光景は綺麗だ。桜とはまた違う風情がある。これなら秋風で間違いないだろう。
風自体は冷えて体に障るので好ましいとは感じないが、私は視覚的に綺麗と感じられるものは好む。自然の中でないと見られない景色を求めて出かけるのも悪くなさそうだ。これ以上寒くなる前に、秋風に吹かれておこう。
お題 秋風
祖母に会いたい。会って一緒にアコギを弾きたい。
物心ついた頃にはもう病に侵されていた私の祖母は、ごく稀にアコースティックギターを弾くことがあったらしい。私の父ですら滅多に聞けなかったくらい稀な出来事だ、私が知らなかったのも納得である。知ったのは、ギター教室に通い始めて3年近く経った頃だった。
言われてみれば、誰も弾けない従姉妹宅に古いギターが眠っていた。楽器として起こしてあげたのが私だと思うと、なんだか不思議な気分になる。
100年生きたいとは思ってないけどもう暫くは人生をエンジョイするから、その間でもっと上手になれるよう練習するから。生まれ変わらずに待っていてくれないだろうか。
お題 また会いましょう
私はビビりだ。何処で何をしていようと、すぐに肩が跳ねるほどびっくりしがちだ。それで相手を謝らせたことだって数え切れない。
そんな私と、スリルの3文字を結び付けるのは、なかなか難しい。スリルとはなんだろう、危険を楽しむ意、というイメージがあるのだが合っているだろうか。
危険や恐怖はしょっちゅう感じるが、それを楽しむとは想像がつかない。ちょっとドキドキする楽しいことか・・・。
・・・何も思いつかない。やはりビビりにスリルのお題は難しかった。いつかスリルの良さを分かりたいとは思うけれど、やっぱり怖いことは起きて欲しくないとも思う。
お題 スリル