うたゆかり

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12/27/2025, 7:49:44 AM

雪明かりの夜

冬の夜は上からも下からも明かりがある
明かりに挟まれた私たちは
まるで雪物語の一員になったようだ

息も白い 雪も白い 明かりも白い
どれだけ白ければ気が済むのだろう

白いと何かをしたくてしょうがなくなる
汚す、書く、描く、塗る……
自分の存在を示したくなる

私の目の前で雪が降るのはいい
ただ積もらないでほしい
その白に負けてしまいそうになるから

誰かの隣で、私の存在を確認しないと
私は雪と一緒に溶けてしまいそうで怖い

私は、繋いでいた手をぎゅっと強く握った

12/26/2025, 12:48:37 AM

祈りを捧げて

神頼みは好きじゃない
私の努力を代替する係のように思ってしまうから
神に祈るのは好きじゃない
神も太陽も聞く耳を持たないから

祈りを捧げるのは言葉にだけだ
ここで何かを書いている人間は きっと
言葉という存在の強さを信じている
言葉という存在の脆さも信じている

だから書くことは祈りなのだ
誰かに送る文章は
「私を理解してほしい」という祈りだ

人は自分を理解してほしいから
言葉を作った
私は先祖たちの作った言葉で
現代的な詩を紡ぐ

12/11/2025, 8:01:14 AM

ぬくもりの記憶

あなたの手があたたかいなら
私は体に自己発電はいらないと言った日
人間の体が自分で暖かくできなくてもいいと言った日

あなたの手はいつもより暖かく
どこか強く 離したくないという願いが
手を握る力から溢れていた気がする

私があなたから離れると思っていたのだろうか
それとも
私があなたを置いていくと思っていたのだろうか

そんなことはないとはっきりと言おう
あなたが私の隣にいない人生は
とても退屈で 生きているか死んでいるかも分からなかった
だから あの日のぬくもりは
死ぬ瞬間まで忘れるわけにはいかない と

12/10/2025, 9:58:41 AM

凍える指先

指先の感覚
指先を寒さに握られる
私の指先なのに私の言うことを聞かない

なぜ人間には暖房機能がないのだろう
発熱は普通に体調不良なので横に置くとして
「寒い」ときになぜ
「暖かくなる」という条件が体につかなかったのだろうか

それはきっと
人間を孤独にするためだ
人は助け合わないと生きていくことができない
助け合いは心を温かくする
その温かみは決して
自己発電でまかなえるものではない

そうでなければ
あなたと握った手が
こんなにもあたたかいと感じることができないじゃない

12/8/2025, 8:51:49 AM

白い吐息

寒暖差の絵の具
息が視界になる冬という季節
寒さは嫌いだけど
白い吐息を作る瞬間は好きだ

白い吐息を吐く人の心が
温まっている証拠だからだ
太く、長い、息の線
今年の冬は暖冬ではないらしい

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