ページをめくる

ページをめくると世界が進む
まるで私がこの世界の支配者のような
まるで私がこの世界の時間そのもののような
そんな錯覚に陥る

自分のペースができるというものは
自分の思い通りになるということ

未来に飛ぶことも、過去に飛ぶことも
読み手の意志の前では軽んじられる

世界、捲れないかなあ

夏の忘れ物を探しに

夏に思い入れはない はずだった
よく分からないままオレは海に来た

言いたいこと 嘆きたいこと
全部引っくるめてただ叫ぶ

「好きだあぁー！！！」

オレは初恋を海に投げ捨てた

8月31日、午後5時

勉強してましたけど何か

ふたり

一人より二人、二人より三人とは言うが
結局二人が一番、濃密な気がする

濃密なように見えるだけかもしれないし
意外としょうもないかもしれない

だからこそふたりが一番危険なのねん

心の中の風景は

心の中の風景は夢
目に見える風景は現実
いつからそう考えるようになったのだろう

心の中の風景は現実で
目に見える風景は夢でもいいんじゃないのか
いいんじゃないのかというのは少し違うかもしれない

そう思ったことやそうであってほしいと
願ったことはあるだろうか
望んだこのはあるだろうか

そう思うのは罪なのか