波音に耳を澄ませて

瞑想
自分と空間の境界がアイマイになる
音だけが自分への干渉要素となる

海
海を見ていると半ば瞑想状態になる
母なる海とはよく言ったものだと思う
生命の神秘はここにあるのだろう

波音だけが干渉してくる
自分と海が他人である証拠であるように

青い風

青い風が夏を呼んだ
夏を知った今日
おかしいことがある

私はこの風を知っている筈なのに
忘れている

冷たい
静かだ

遠くへ行きたい

自宅ですら苦痛になる瞬間がある
そういう時は遠くへ行きたいと思う

何もかもかなぐり捨てて
自分のことを知らない人がいる世界へ行きたいと思う

一時避難だから
完全に逃げるわけじゃないから

クリスタル

クリスタル
水晶
光っている

私を照らすスポットライトのように
急に人生の主役はお前だと言わんばかりの輝き

それが怖くて
私はクリスタルを叩き割った

夏の匂い

だーかーらー！
蚊とり線香こっち向けんなって！
アレ地味にヤな匂いすんだって！電気のやつ！

だったら、あのぐるぐるのガチモン線香にしてくれ！
あれならOK

は？火事になるじゃんって？
だったら玄関に置けばいーじゃん！
刺されるよりマシじゃん！

これ、毎年してるよな…
もういい加減、別の方法考えようぜ…