君の名前を呼んだ日

いつも名字とさん付けで呼んでいた

この関係を丁寧になぞる
薄い灰色の文字からはみでないように
形を壊さないように

けど今日、初めて名前で呼んだ

規則性のない行動に昂りを覚えた
確実に昨日と違う行動をしたことに嬉びを感じた

駄目だ
一度呼べばもっと近付きたい欲が出る

今日初めて僕は恋を自認した

やさしい雨音

やさしい雨音が外で鳴っている
しとしと、と

激烈に気分が狂っていく私を落ち着かせるように

病気のせいにしたい
というか、病気のパンフレットで
寒暖差とか気圧とかに敏感になるって言ってたし！

私悪くないし！

歌

歌はいい
孤独にさせる
半ば強制的に

歌、といえば去年、今年と
カラオケ行ってないなあ
車の中で歌って終了してんなあ

また、ひとリカラオケしたいなあ

そっと包み込んで

そっと包み込んで傷を隠した

誰にも助けを求めないと誓ってから
随分と我慢強くなったと思える
敵なんか存在しないんじゃないかと思える
傷なんか元々なかったんじゃないかと思える

それは
自分が誰かにそっと包み込まれた時に
剥がされるのだ

昨日と違う私

昨日と違う私
過去の過ちから学んだこと

諦めること

まるで人生悟ったみたいな自分が気持ち悪い

何にも興味がもてなくなって
何にも知らないくせに
何もかも捨てておいて
死にたくはないなんて
気持ち悪い

昨日と違う人格みたい