酸素

酸素といえばまあ、空気とか酸素分子とか
結構化学的なことをイメージする

文学的な「酸素」となると
私は
生命活動をイメージした
もしかしたら、これも結構化学的かもしれないけど

『君は僕にとって「酸素」と同じくらい必要なんだ』
という言葉を書いても
イマイチ文学の風を感じない

それは多分
「酸素」という言葉が
化学的すぎるからだと思う

記憶の海

俺の記憶の海は波が激しい

いつも何かに悩んで
いつも何かに苦しんで
いつも何かに嬉んで
いつも何かに感銘を受けている

それが人生だと俺の親父は言った
それが生きることだと俺のお袋は言った

なら記憶の海に沈んで逃げている俺は
生きることを行っていないと言いたいのか？

ただ君だけ

君だけが居てくれたら幸せだなんて
僕は言わないよ

僕はもっともっと欲張りなんだ

ただ君だけが
僕に関心を持ってくれているという事実が
必要なだけだから

未来への船

出港拒否とか
一時停船とか
あるんですか？

静かなる森へ

人類未踏の領域という響きは
僕らに挑戦されたいのかと思わせる

静かなる森へ足を踏み入れる
むせ返りそうな覚悟と
ほんの少しばかりの酔いに似た頭のぼんやり感が
僕の頭を弱らせる

人生、そんな連続ばかりだ