「一輪のコスモス」
今日もコスモス畑のコスモス達は
元気だった
その日は晴れで気持ちの良い朝
コスモス達も早く起きて
朝のおしゃべりを楽しんでいる
キバナコスモスが話をする
「昨日は人間が私をいっぱい写真に
撮ったわ」
白いコスモスも話はじめる
「あら、私も沢山撮ってもらったわよ」
ピンクのコスモスは朝の身じたくに念入りだ
「私も今日は沢山撮ってもらいたいわ」
どうもコスモス達では人間から
カメラで撮ってもらうのを竸っているようだ
小さなつぼみのこれから咲くコスモスも
話はじめた
「私も咲いたら沢山撮ってもらいたいわ」
その日のコスモス畑には人間がいっぱい
見に来ていた
キバナコスモスも風に揺られながら
ポーズをきめる
白いコスモスもピンクのコスモスも
皆、綺麗に写してもらおうと頑張っている
人間もいい写真を撮りたいから
カメラを片手にアングルを探す
今日もコスモス畑の
コスモス達は元気である
自分の短い生命を精一杯生きている
風にそよぎながら
太陽はその様子を見て
暖かい光をそそいでいる
今日もコスモス畑は何事もなく
平凡な一日を
精一杯生きるのだった
「秋恋」
夏のモクモクとした入道雲も
好きなんだけど
秋に見られるうろこ雲やひつじ雲を
最近、よく見かける
いつも空が気になり
散歩の時は空を見上げている
春は桜と青空の
見事なコラボレーションが見られて
卒業式や入学式の時期
別れと出会いの時期になる
空は黙って私達を見つめている
秋、
空が明るいと
秋の花や紅葉が楽しみである
今日は晴れるかな
曇りかな
晴れたらいいな
「愛する、それ故に」
昔の結婚生活は完全に
私の片思いだったけど
何処かにドーンと旅行したとか
何か買ってもらったとか
そんな大きな思い出より
ささやかな小さな出来事が
幸せな心に残る思い出となった
夫婦で一緒に歩いた記憶があるが
川べりの道をウォーキングして
川の中を覗いたり
鳥や木々の四季を楽しんだりして
毎日を過ごしていた
私はあまり欲がないのか
そういった小さな幸せを味わうのが好きだ
今でも朝のコーヒーや
空模様や雲の形
朝の空気とか
そういう、小さな小さな
ささやかな幸せが自分であるし
心に残る思い出になっている
「静寂の中で」
そこは森の奥にあるブルーの湖
風がそよぐと木々が囁き
ひっそりとした場所にある
森の奥の秘密の場所
私はそこに鍵をかけてある
誰も招き入れず
誰も届かなかった場所
自分が見つけた生命の水
湖を覗くと本当の私が水面に写る
今日の私は泣いていた
湖に写る私は泣いていた
そして、湖から
私の分身が立っていた
私は「祈り」と名付けている
もう一人の自分を見て
私は今日も
祈っていた
幸せになりたい
長らくそう思って来たけど
私は何事もない日に
生きているだけでも
充分頑張っている
生きている事そのものが
私なんだと思う
「燃える葉」
今年の紅葉はどんな景色だろうかと
考えながら目の前の
真っ赤に燃えるような彼岸花を僕は撮っている
最近、出会えた君の笑顔や
君の行動力
知らない世界へ飛び込んでいく勇気
君がふと見せる寂しさを
僕は思ったりした
真っ赤な彼岸花は君を思わせた
君は外国でエンターテイメントの世界で生きたいと
日本からアメリカヘ飛んだ
僕は君に恋をしていて
そんな君を見守る事にした
日本を忘れて欲しくなくて
こうして日本の花や景色を撮っては
LINEで彼女に送っている
昨日の彼女はちょっと落ち込んでいたから
僕は彼岸花を撮りに出かけた
彼女は喜んでくれるだろうか
彼女はアメリカでトライ&エラーを繰り返しつつ
毎日過ごしていた
エンターテイメントの世界も厳しく
不安も多くあるようだった
そして、今年の秋は久しぶりに
彼女が日本に帰国し
僕と会う事なっている
紅葉の秋に
情熱のままに行動する彼女
僕は彼女と会える秋が待ち遠しい
彼女はLINEで送った
彼岸花の写真をとても喜び
気に入ってくれた
彼女も僕達が会える秋を楽しみにしているようだ
今年の秋
僕は彼女に指輪を渡そうと思っている