「cloudy」
秋だなあと空を見て思う機会が多くなった
うろこ雲、いわし雲、さば雲、
ひつじ雲、すじ雲…
朝にもひつじ雲を見かけた
太陽の光と秋の雲の共演はまさに芸術作品
綺麗なんです
今日も涼しくて
過ごしやすい日が続いている
自然の造る景色を見ていると
私もそのままでいいんじゃないか
人からどう見られたって
いいんじゃないかと思う
自然は意図せず美しくて
誰が見てようが見てまいが
そこに佇んでいる
空が綺麗なのは
無心だからなのかも知れない
「虹の架け橋🌈」
その年の秋
私は大失恋をした
私が尽くし過ぎたのが
悪かったんだろうなとも思うけど
相手は私にウンザリしているようだった
相手には新しい恋人もいて
幸せそうだ
私はしばらく泣けずにいた
長く付き合っていた人
私にとっても大事な人だと思っていた
泣けずにいた期間
私は部屋にこもり
心を閉ざしてしまった
しかし、ある日
暗い部屋が嫌になり
散歩に行きたくなって
外に出た
外は昨日の夜からの雨で
あちこちに水たまりが出来ていた
ふと、水たまりを見ていたら
空が映っていて
虹が見えた
その瞬間、私は泣いていた
あんなに泣けなかった私
上を向くと虹が空に大きくかかっていた
本物の虹を見るのは久しぶりで
私はまだ泣いていた
私は空を見ていると
友達から見てもらっている気がする
「いつも、見ているよ。大丈夫」
って言われている気がする
その日の虹は
いつもの空と変わらず
綺麗な空だった
泣いて泣いた後
私は少し笑顔になれた
それは心に架かる小さな虹みたいだった
「既読がつかないメッセージ」
彼からのLINEを見て
またか…と半ば呆れていた
多分、あの女と遊んでいる
絶対、浮気してる
私はそのメッセージを忘れるべく
早朝の散歩に出掛けた
散歩ってセロトニンが出るんだよねと
思いながら
久しぶりの散歩
広い空が見えたら
肩の荷がドッと降りた
朝に散歩をすると気持ちがいい
空気が新鮮だし
リズムで歩くのも身体に良いらしい
見える景色も
様々な人を見ていると
何故か安心してくる
空が明るくなってくる
今日は晴れそうだな
少し頑張って距離を歩いて
気持ちも落ち着いて
気が楽になった
家に帰って来たら
腹が決まっていた
「お別れしましょ」
「秋色」
今年、一番に秋を感じたのは
夕方に見た空に浮かぶ雲だった
「ああ、もう秋なんだな」と
まだ暑かった中に思ったりして
気温も下がって
ますます、秋を感じる事が多くなった
クローゼットの中の洋服も
半袖から長袖へ移行しつつある
ズボンも秋らしい色を
出したりした
カーキ色、ブラウンなどの
渋めの色
今年の秋の期間は長いのかな
長いといいな
冬が来てしまう前に
秋を楽しみたい
「もしも世界が終わるなら」
世界が終わってしまうなら
皆が死んでしまうなら
この掌にのるような
小さな幸せを沢山数えよう
朝の散歩や
カフェでのコーヒーの香り
出会った人とのささやかな思い出
かけてもらった言葉
毎日、弾いてる楽器の音色
雲の間から見ている太陽の光
大事になった手紙たち
毎日書いてる日記
世界が終わると知っても
私はいつもの私でいると思う