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4/15/2022, 6:14:42 PM

一度、大好きな友人に対して違う種類の愛情を抱いている、という気がしたことがある。
しかし私は考えた。もし仮にこの気持ちがそうであったとして、これは到底届かぬ思いだ。それどころか、今の心地よい関係が綺麗さっぱりなくなってしまうに違いない。だから私はその先を考えるのをやめ、忘れることにした。
そうやってくさいものに蓋をしてしばらくだった頃、私を好きだと言ってくれる人が現れた。私もこの人はとても素敵な人だ、幸せにやっていけると思い肯定の返事をした。あの蓋の中身への決別を込めて、それを友人に報告した。すると友人は言ったのだ。
自分のこの気持ちの正体をずっと考えていた。やっぱり君のことが大好きだ。でも、そういう相手ができたならこの気持ちを持った自分と関わるのはきっと迷惑だ。だから疎遠になってくれて構わない。


何が届かぬ思いだ馬鹿野郎。腰抜けな私が『届けなかった思い』が、私自身とこの子を突き刺したんだ。話しながら震えているこの子の手を、私が握る資格は無いんだ。

これは一生抜けることの無い、誰かに見せることも出来ない、私の心の棘である。



お題 :届かぬ思い

4/13/2022, 6:55:44 PM

今日は天気がいいから気持ちがいい、というのは誰もが体験することだが、よく考えると人はどうして晴れていると気分が良くなるんだろう。
これは浅学な私のイメージだが、大抵の生き物は水をもたらす雨の方がありがたいのではないのか。しかし快雨という言葉は存在しない。もしかすると、大昔の人々は雨の日には「今日は体を贅沢に洗えるぞ」「今年の稲は豊作だ」なんて気持ちウキウキだったりしたのかもしれない。いっぽう文明の中で暮らす私たちが雨によって受ける影響と言ったら、持ち物に傘が増えることとや靴下がぐしょぐしょに濡れることや遠足が中止になることなんかで、基本的に良いことがない。
もし私たちが快晴のもと素敵な気分になるのは人類が発展したからだとすれば、何だかロマンチックさが無くて複雑な気持ちだ。

そこまで考えたところでふと明日の天気を調べた。
降水確率100%。コンビニに行く用は今度にしよう。


お題:快晴