あたまでっかち

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12/8/2023, 9:59:38 PM

【部屋の片隅で】

誰も入ることの無い自分だけの孤城
このまま外の世界から存在が消えて
部屋の壁と同化して
すっと世界から居なくなれたら

なんて
1度はしたことはある妄想

今日も部屋の一角の世界で
一日が終わる

11/25/2023, 4:00:34 PM

【太陽の下で】

特に意味なんてないけど
いつの日からか避けてきた

あんなにも眩しくて
温かくて
濁りない光に
直接触れることなんて許されない気がした
コケまみれの私は
きっと駆逐されてしまう
だったら私は
嗅ぎなれたカビ臭さの立ち込めるこの空間で
深く息を吸いたい

一度触れたらもう最後
きっと私は次の雨には耐えられないのだから

日向によく似合う少女の無垢な笑顔を見て
いつか私も
心の底からあの光に包まれたい
なんて
過去の姿に夢を馳せる
なんて愚かな行く末

草花の匂いが立ち込める
世界がまるごと洗われて
天日干しされる感覚が
ふと、蘇る

11/8/2023, 10:32:09 PM

【意味がないこと】


意味を見出すのはあなたじゃない

私にとって意味あるもの
今日は早く寝るか
明日は休んじゃうか
湯船にゆっくり浸かるか

なんのために生きて
なんのために勉強して
なんのためにここに存在して


たまに虚無になる
全てが無駄に感じて、何もかもがつまらなくなる
でもそもそも
意味のないことに楽しみを見出してきたのが人間じゃないか
ボールを蹴り回して何になる
音を奏でて何になる
オシャレをして何になる
ジェットコースターで急落下して何になる
そんなことに意味を求められたら
それこそ生きずらい世界なのではないか

この世の全て
私という存在全て
意味なんてないのかもしれないけれど
誰かに与えられた意味
それがたとえ神様仏様でも
そんな意味に応えるための人生は嫌だ
誰かに意味の是非を図られた毎日の生きがいとは何だ
それならば
ついには意味なんて見つけられなくても
自分のための自分が思ったもん勝ちの
一瞬一瞬を生きたい

11/7/2023, 7:58:49 AM

【柔らかな雨】

傘をさしてたはずなのに
霧のような雨粒が
横から、後ろから、
私の身体を包み込む
触れているのか
そこにいたのかも分からないくらい
優し過ぎる手で
そっと
トントンしてくれる

こんなか弱い力
あってもなくても何も変わらないはず
むしろ拒んできた存在
なのに何故か
ありもしない温もりを感じて
傘の下
私は顔を濡らした

11/6/2023, 4:46:23 AM

【一筋の光】
過去投稿だけどこっちの方がテーマに合ってそうなので再投稿

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ただ盲目に
在ると疑わなかった
目の前に広がる世界
たった一点が
歪んで見えた
ただそれだけで
全てがどろけて跡形もなくなった

今の僕には
在るはずのものも何も見えない
物体を反射し眼に届ける
大事なものが存在しない
前かも後ろかも分からぬままただただ進む
なんて大層な言葉で表すのも笑えるくらい
愚かに彷徨い放浪する

ふと
風を感じた
目には見えぬ
素敵な気が
すうっと首を包み
あまりに小さなその肩に
少しずつ
僕の身を纏う気流を移し替える
それは僕じゃなくて
でも僕の足が連れてきた場所

生かす
ただそこに在る影を信じて

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