今を生きていないと
否定されるのか
苦しくて 我慢して
避けて 忘れたふりをして
そうまでして それでも
どうにか生きようとする 自分を
今を生きていないと
否定するのか
生きているしかできない 自分自身が

地に足をつけろ
前を向いて歩け
全力で駆け抜けろ
転んだのなら立ち上がれ
時には立ち止まれ
周りを見渡せ
大きく羽ばたいていけ
思い切って飛べ
そんな風に
自由自在に動けるほど
僕の人生の運動神経はよくない

ありきたりに終わるだけの
今日を生きる理由がほしくて
今日という日に名前をつけた
なんて陳腐だろうと
なんて惨めだろうと
自嘲しながら
笑って 生きた
特別な日

「あついね 」と 木陰で笑う
君の髪に 頬に 瞳に
黄色と 黄緑色の 光の欠片が降りて
サラサラ揺れて 瞬くのを
返事するのも忘れるくらい
綺麗だと思った

昼下がりの日射しが瞼を叩く
まだ醒めないで 醒めないで
生ぬるい微睡みの中で
目が眩むような夢だけ
見ていたかった