遠くの街へ
私には自分が運転する車がある。
まだ、行ったことのない県がたくさんある。
自分の時間を自分だけに使いたい。
何日もかけて、どこか遠くへ、知らない街へ。
現実逃避
自分の肉体と精神安定の為に、現実逃避は必要不可欠である。
ストレスが溜まっていても、それに気づかずそのまま突っ走る。
肉体も精神も疲れるまで追いつめて、自分の存在価値を示して自己肯定感を高めていた。
昔のアスリートタイプ。
それが自分だった。
自分で気づいたのは、子育ても家事もワンオペで、追いつめられていた頃だろうか。
追いつめられればられるほど、近くの本屋へ行くことが多くなった。
夜の遅い時間に、買いたい本があるわけでもなく、ただふらふらと本を眺めながら歩く。
本の種類が多いわけではない。
背の低い私でも圧迫感を感じない棚の高さや通路の幅に、心地良さを感じていた。
小一時間歩き回り、ほとんどが何も買わずに帰ってくる。
たまに興味のある本に出会えた時は、なんとも言えない高揚感に包まれる。
その本屋が、自分の現実逃避できる場所だったのだ。
その本屋が閉店した。
現実逃避場所がなくなった。
コロナ、大地震。
自分が壊れてしまった。
自分で自分の精神を守る為に、現実逃避できる場所を探すことにした。
別の本屋、ショッピングモールの中の本屋、図書館、いろいろ探した。
今でも、あの本屋に匹敵する現実逃避場所は見つかっていない。
君は今
遠いところで、今、あなたはどう思っていますか?。
自分が現実からいなくなった後、こんなことが起こっていることに。
家族になった者達の、この醜い争い。
どこからか、この状況を見て笑っているのでしょうか?。
それとも、止めたくても止めれない状況に、心の中で迷い苦しんでいるのでしょうか?
いつか私があなたに出会う時、あの時は大変だったと愚痴をこぼしてしまうでしょうが、あなたは、笑って聞くのでしょうね。
物憂げな空
心が晴れない、もの悲しい。
そんな感傷に浸ってなんかいられない。
日照時間が短く降水日数が多いこの地域では、物憂げな空なんて日常。
アンニュイなおしゃれな感覚はない。