〖友情〗
…友情とは何だろうか、ふと考えてみたけれど。
明確な“答え”なんてありはしないんだろう…。
ふとした些細な出来事で仲が良くなっても、
人はまた、些細なことで容易く溝が出来てしまうものだから。
そして、この世の中
人間関係に溝を作るのに事欠かないほど、
様々な出来事が転がっている…。
大切な友人だと思っていても、恋愛が絡んだ瞬間、
容易く“友情”が砕け散る様子も幾度となく目にしてきた…。
結局、人は変わりゆくものだから
長く…永く、続けられる関係性というのは無いのかもしれない。
では…もし、どれだけの年月を経ようとも変わることの無い関係性があったとしたら…
それこそ本当の宝物と言えるのかもしれない。
〖日常〗
人は皆、
日常とは常に変わらずそこにあり、自分の過ごす日常が変わる事などありはしないと思うのだろう…。
けれど、それはとても幸せな考えだと思ってしまう…。
例えば、大怪我をしたら…?
見えていたものが見えなくなったり、
聴こえていたものが聴こえなくなったら…?
家族と離ればなれになる日が来たら…?
……明日、自分の未来が失われるのだと知ったら…?
今過ごしているこの日常は、本当に得難くて
大切な奇跡の積み重ねで出来ているもの。
この空の下、
何処かで誰かが必死に“生きたい”と願い、
皆と同じように“普通の日常を過ごしたい”と…
そう願って、過ごせなかった日常でもあるのだと…
そう思うようになってからは、この瞬間すらも大事なものであり
忘れてはいけないのだと…そう噛み締めるようになった。
ものが溢れて、一見すると便利に見えるこの世の中
私にとって便利なのかは分からない。
だって、自分次第でいくらでも幸せに変えられるはずの日常を生きながら不平不満を口にする人があまりにも多いから。
本当に潤さねばならないのは、
人の心なのではないかと…ふとそう思う。
〖好きな色〗
青が好き…
いつ頃から好きだったのかは分からないけれど、
青い色を見ていると、心が落ち着くから。
人との関わりの中で
どんなに息がしづらく感じる時も、
やり場のない感情や、表現する術のない怒りも…
青い色を見ていると、不思議と落ち着いて
ぐちゃぐちゃな心が一つ一つ解けて行くから。
青空、海、青いペン、青い表紙のノート…
たまに見かける青いベンチ…
世の中には様々な色が溢れかえっているのに、
目がいくのは青い色…。
一番身近にあるのは、自然界の青空。
一瞬毎に表情を変える空の青は、清々しさをくれる色。