ゆるされることなら
めを覚ましたくない
見ているものは夢だと気付いている
ループする心地良い空間
少女は　
うつらうつらに
叙情詩の魔法に操られる
のんびりと身を任せ
酔いしれる　
失うものはなにもないと
逃げ着いた先は　不気味で甘い幻想　繰り返し繰り返し…

みすかされているのか
ずっと
たまっていた　虚しさ
まがった心
りこうにうつるように振る舞う
にぎりつぶした感情
うつしだす
つきぬけるような
るりいろの空が綺麗で　胸が苦しくなる
そうやって生きるのが
らくだと信じてきたのに

やっと果たせる
くるしかった
そう　じゅうぶんに戦った
くやしい出来事も　今思えば必要な学び
だいじょうぶ　
ようやく花開く時が来た　待たせたね　

かえりの夕立
さっき買った傘
のんきな君
なんで気が付かないの
かんがえたことないでしょ
のばした手は　隣の君へ届かない
ひめた思い
みつめる勇気もなくて　君のことを
つかんで離したくないのに

あさ
めが覚めると
あめが全てを流していた
がっかりした昨日を無かったことにして
りんとして今日を始めよう