自己嫌悪に苛まれる深夜。
思い浮かぶのは自分自身をどう虐め倒す事だとか、どう消えてしまうのが一番いいのかだとか。くだらない事ばかりが湯水の如く溢れ出る。
消えるならパッと消えてしまいたい。花火ほど派手じゃなくて、アイスが溶けるほど余韻も無くて、本当に一瞬で。
...泡。泡がいいな。
海の泡が消える様に、シャボン玉が弾ける様に、炭酸の泡が散る様に。
誰かパッと自分を消してくれよ。
2025/08/05 #泡になりたい
ただいま、夏。
暑くてだるくなる季節がやってきた。個人的にはあまり再会したくない季節だ。憂鬱からか、ため息が漏れ出す。さっさと過ごしやすい季節になってくれ。
夏に「ただいま」と言うくらいなら秋に言いたい。帰ってきてくれ秋よ。
只今、夏。
2025/08/05 #ただいま、夏。
「今日は山に行ったんだ。」
夏といえば海や川が涼しいんだろうけど、山も案外捨てたもんじゃないんだよ。木々のお陰で直射日光に悩まされないし。虫には注意が必要だけど。
そういえば、山で飲む水は美味しかったよ。冷たくて気持ちが良くて、頭がスッキリしたんだ。頭がすうっと冴え渡るような感じ。
それでも君の事は忘れられないんだ。いっそのこと忘れられたら楽なんだけどな。
君は海で溺れてそのまま死んじゃった。
もう何年前だろう。あの時からお喋りな君は黙ったままで、君の墓にはずっと前に置いたラムネがいる。
「ぬるいだろうから変えてあげるね。」
新しいラムネを置いて、君との思い出の地から今日も逃げていく。
2025/08/05 #ぬるい炭酸と無口な君
この手紙が誰かに届きますようにと、海へ隠し味を一つ。
私が誰にも見つからないようにと、海へ隠し味をもう一つ。
2025/08/03 #波にさらわれた手紙
熱帯夜にて、君を待つ。
エアコンを効かせて、熱いスマホに目を向ける。
明日会う約束を俺自身の口で取り付けるんだ。
2025/08/03 #8月、君に会いたい