新年
新年、歳の数だけ、
経験をした
入学式?くらい、引き締まる
ネットも、家族もテレビも、
騒いでるけど
ドン引き冷静な、このわたし
いつもと、変わらないのに、
雰囲気だけで
人はどうしてなの?、特別感
心って、色眼鏡なんだ
味覚も世界も
感情ってマジシャン、手の上だ
新年、会える大人を
計算してる
お年玉だけしか、興味ない
新年、額で査定だ
わたしも大概
嫌いな伯父でも、接待だ!
良いお年を
良いお年を
そう言われた
良いお年を
そう言い返した
良いって何だ?
運命か?
もっと努力しろ?
嫌味か?
良いお年を
また言われた
良いお年を
また打ち返した
これは
卓球かもしれぬ
だから
必死に打ち返す
1年間を振り返る
出掛ければ 人混みに
師走を感じて 気圧される
大晦日 ふと横に
座っているよな さりげなく
感傷が 胃をあがる
1年間を 振り返る
記憶とは 儚くて
わたしを温める すべもない
除夜の鐘 聴く頃は
たらふく酔っては 泣くだろう
1年が 終わってく
冷たくサヨナラ お別れだ…
みかん
みかんの皮を折ってつぶして
リモネンって汁を飛ばして遊んだ
顔を目掛けて、容赦せず
房の白い薄皮を取る取らないや
房の皮ごと食べる食べないと
喧嘩しながら、アニメ見た
箱買いしていて山ほどあって
みかんはタダで涌き出るものだった
今はスーパー、高級品?
酸っぱい甘いと文句を言って
たまに種があると苛立ち
それでもコタツには、みかんだね
日本の年末年始には
そっと脇役、みかんに助演俳優賞
私がやるから、甘くなれ
冬休み
人生の冬休みって何だろう
寒くて辛い時期はわからない
行くべき道に迷うのは夏休みだろう
死を覚悟した最期は春休み
人生の冬休みって何だろう
まだ夢を見て愛も揺れている
凍える夜におびえても信じているんだ
あの温もりに辿り着く朝を
人生の冬休みって何だろう
結婚や子育て、果てない生活か
過ぎゆく年を見送くって親も見送って
休み明けには、やり残しを生きる