旅舟

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10/28/2024, 7:11:38 PM

暗がりの中で



暗がりの中で
耳をすませば
両親の声
未知なる世界の音

「もうすぐ、会えるね」
水に浮かんで
鼓動のリズム
期待と不安の日々

十月十日過ぎ
ついに、出て行く
初めての光
探した「ママってだれ?」

暗がりの中で
まぶた閉じれば
両親の声
わたしは、愛されていた


10/27/2024, 12:13:44 PM

紅茶の香り


私は疲れたり
苦しいとか悲しい時に
珈琲を飲む

その苦みが
自分の孤独と向き合い
肩を抱いてくれる

ちょこっと嬉しくて
幸福とか噛みしめたくて
紅茶は飲む

その香りは
花のようにミツバチ誘う
子守唄を唄う

紅茶の香り

芳醇で甘い調べ

恋をしてる、のか?



10/26/2024, 12:09:47 PM

愛言葉


愛を伝える言葉
届ける思い
時に、陳腐になって
時に、幼稚に笑う

愛に正装させて
包装もして
なのに、投げ捨てる日も
なのに、粉々にする

「好き」と呟いてみる
涙が落ちる
きみを、見つめるだけで
それは、愛言葉になる



10/25/2024, 12:02:47 PM

友達


友達って何だろう
時には親より大切だったり
人生の両輪の1つだよね

友達って自分さがし
自分に無いもの持ってる自分
補い支え合い双子のように

友達って何だろう
恋とは違うが家族より近い
利き腕みたいに大切なんだ


10/24/2024, 9:45:55 PM

行かないで 


北風に震えるように
宇宙に漂うように
お腹を殴られるように
銃弾を撃たれたように
この首、絞められるように

孤独が膝を抱く
淋しさが貧乏ゆすり
悲しみが雪になり
痛みに気絶する
別れは、殺されるより怖い

「行かないで」
切実な声が空気を揺らし
紙飛行機か、糸電話か
それでも届かない
「行かないで」
「行かないで」
川面に投げる石のように
ぴょんぴょん跳ねて沈んでく
それでも死ねないの

夜が明けたら
朝食だ

なんて、にんげんは
悲しいんだろう


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