9/16/2025, 1:49:59 PM
相手に敬意をもって接すること
厳かな雰囲気を守ること
相手を困らせないようにすること
誰にでも嫌われないようにすること
そうやって
答えのある深い深い世界から
這い上がった僕たちは
答えのない今に濁った息をつく
急ぐ必要なんてない
貴方が探すその答えはこの世に二つないもの
時間がかかって当たり前だから
それだけ綺麗だと思えるものを
みつけようか
9/11/2025, 12:33:39 PM
なにもない
午前2時半の公園
軋むブランコに腰掛ける
左手についた赤錆を
払い落とすこともしないで
かじかむ指で探ったポケットから
出したのは潰れた紙箱
なにもない暗いやみのなかに咲いたのは火の花
これは終った事
香水なんてつけなかった貴方の
思い出の匂いが
喉に染み付いていた
コンビニの16番は
あの舌ピアスと同じ味がするみたい
9/9/2025, 4:56:34 PM
フィルター
9/8/2025, 11:59:45 AM
「炊飯器」
お日様と遅くなった目覚め
飛んでゆく湯気の香る
白いキッチンの中
不格好な炊飯器
乾いた冬の風の続きが
フローリングを滑ってゆく
白いしゃもじの
かき混ぜる手に沿って
小さな温かさが冷たい部屋に溢れ出す
何もなくたって
こころが暖まることは
ちゃんとそこにある
あたたかいおにぎりを頬張る朝に
9/7/2025, 10:53:39 AM
赤い知恵の実が泥に
堕ちた頃から
こうなることは
決まっていたのだろう
鈍い色に沈む雨粒も形を崩して
羽ばたいていく
白いベッドに一輪
薄らんだピンクの花びらとして
枯れたあなたに
爪を立てる
「雨と君」