5/24/2025, 3:25:50 AM
たった、1秒。
それにも満たない瞬間
宙に放り出される
いくら、羽を降っても
僕に飛ぶ力はない
薄く敷かれた土の上
直ぐそば
車が僕を吹き飛ばす
「落ちちゃったの?」
それは、僕を手に置いて
もう落ちないように
もう吹き飛ばされないように
やさしく包む
そっと、包む
5/22/2025, 1:57:04 PM
机と机の間、落ちた鉛筆
それに伸びるあなたの手
私に差し出すあなたの手
こちらに向けた茶色の目
私は○○を覚えたようです。
あの瞬間は巻き戻って
まくら元、心臓に付き合って
止まぬ覚醒と瞳孔をもって
今夜は眠らないまま朝を待つ
私は昨日とまるで違うようです。
5/21/2025, 2:39:57 PM
いったい、いつだったのか
カーテンを閉めた、薄暗い部屋
いったい、いつから閉めていたのか
どうして、閉めてしまったのか
いつの間にか、日が昇っていた窓の外
気付かないまま。変わらないまま。
隙間から溢れてくる光
部屋が少しだけ、明るくなっていく
窓のそばに居ることにした
窓ばたに座って
暖かい光を浴びる
いったい、いつからカーテンが開いたのか
どうきて、開けていたのか
「まあ、今日も朝焼けが綺麗だから」
いいか。
題sunrise
5/20/2025, 2:06:59 PM
いつか、あの大空に飛び込んで
いつか、あのわた雲に包まれて
大きな声で、さけんでやるんだ
今は、ベッドから ながめるだけでも
これから、外へ出られなくても。
にじの上を走りまわって
うみの向こうの国まで聞こえるように
さけぶんだ
「もう、げんきだよ。」ってね。
題 空に溶ける
5/19/2025, 2:47:10 PM
彼は理解ができなかった。
平和と公平を奪う奴らの行動が
悪を許せなかった
彼は赤い正義の旗印を
胸にだいて
彼は光る正義の刀剣を
天高く掲げた
彼女は理解ができなかった。
自由と平等を取り上げる奴らの行動が
悪を許せなかった
彼女は青い正義の旗印に
心を預けて
彼女は光る正義の黒斧を
天高く掲げた
彼はどうしても理解ができなかった
彼女はどうしても理解ができなかった