今日のお題。友達の思い出。
これはきっとよくある実話。
私には同い年の従兄弟がいる。従兄弟、といってもたまに会って遊んだり話したりする友達、というような関係の。
まず、どのくらい遡るかになると、私が憶えている一番古い記憶、つまるところ3歳になって何日かたったある日の
事。まあこれは全然本題とは関係ないが、私はある疑問が浮かんだ。今思うと大変可笑しな話だが、何だったと思う?
これがまさかの「私ってどうやって言葉を覚えたっけ?」っていう、姉に話したら「お前本当に当時3歳?」とか
酷い事を言われて私も納得してしまった疑問である。…当時から思考が頭可笑しかったから3歳であっているのだ。
という関係ない話は置いておき、その3歳の時、私は従兄弟と仲がよかった。よく遊んで、焼きそばあげて、たこ焼きの
たこ貰って、たこ焼きの生地あげて、カレーあげてピーマン貰ってあたりめ貰ってチータラ貰って枝豆取り合って…
まあとにかく仲がよかったのだ。親戚の中で一番仲良いのが彼である。と言うくらいには。
…当時はよく来ていたのだが、4歳辺りから全く来なくなり、再会したのは二年後、つまり小学校に上がってからの
事だった。その日、久々に彼に会えると分かり、上機嫌で「久しぶり!」と言った。そしたら帰って来た言葉は
「は?おまえ誰だよ。」だったのだ。その時は周りが本当に苦労した。泣くわ喧嘩するわ従兄弟も従兄弟で「二年前
の事なんか憶えてる訳ねーだろ」っつーわで本当に苦労したものだ。なんなら私は泣いている時わざとそれを止ませず、
延々と泣き続けるというたちの悪い技術を持っているので、機嫌取りにさぞ苦労した事だろう。
…でもまあそのせいか、友達が私との思い出を憶えてくれているのかを聞くことが怖くなって、そういうことを
聞けなくなってしまったのは、いい思い出ではないが笑い話の終わりとして使ってしまおう。
気が向いたのでもう一つ。
私は小学校の頃が物凄く楽しくって、色んな人にその思い出話をする。
例えば、「私の学校山の中で、毎年蛇、マムシ、コウモリ、猪、猿の目撃例があったんですよ。それよりも高い頻度で
狸、イタチ、ネズミで、たまにフクロウとか。なんか熊みたいな先生がウニョウニョって動いた蛇をとっつかまえて
たんですよね、蛇可哀想でした。」とか、「校庭と、体育館横の中庭にブランコがそれぞれあるんですけど、そこ
本当に人気で、昼休み使えないから放課後の部活終わりに友達と一緒に漕いでたんですよね。ああ、そうそう。体育館
横のブランコの近くにフェンスあって、その向こうがもう道路なんですけど、フェンスの一歩手前に茂みあるんですよ。
そこ、木に囲まれて、草木覆い茂ってるけど中空洞みたいになってるから中に入れて、かくれんぼの時に入って
休憩したり、入ろうとしたら先客いたりしてたんですよね。」とか。そういう話をする途中で、どうしても
思い出せない事が出てくるのだ。私にとってはそれが本当に大切な思い出で、寂しくなって、今にも泣きそうになって
しまうのだ。
今日のお題。星空。
少し前に、喧嘩別れをしてしまった友達の夢をみた。
お母さん、私、頑張ったよね?いじめられても明るく振る舞って、お母さんとの約束を守って、
学級委員でクラスをまとめたり、規則を守って居ない人がいたら必ず注意して先生に報告したり、
ほとんどの教科で満点を取ったり…頑張った、よね?あの人が言った事が本当なはずないんだから。
じゃあなんで。なんでお父さんは帰って来ないの?お母さん言ったよね?頑張ってればお父さんは
帰って来てくれるって。ねえ、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…?
「…だって、…」
…ああ、そっか、…そっかぁ。…そういうことだったんだ。お父さんは…もういないのかぁ…
なら、もういいや。私はお父さんに会いに行こう。此処から飛び降りればきっと、会えるよね。
「っ待って!」
待って?待つ訳ないじゃない。それじゃあ、お母さん。…さようなら。
少女が飛び降りた空中には、とても綺麗な星空が広がっているのを見た。
あの夢は…本当に夢だったのだろうか。
今日のお題。神様だけが知っている。
神様だけが。なんていうけれど、そもそも神様っているのだろうか?いたとしても、宗教のような
完全無欠だったり全知全能だったりする訳ないだろう。きっと神様も人間も大差なんてないのだ。
力の強さが違うだけで。そう私が信じたい。もし、もしも先程言ったような完全無欠だったり全知全能
な神様がいたとして、それが世界を創ったと言うのなら、私は拳を握ってそいつを殴りたい。
…まあ、居るかどうかなんてものはともかく、自分の考えること全ては自分自身しか知り得ないように、
神の考えることは、その神だけが知っていることだ。
今日のお題。この道の先に
私はここで投稿するのは初めてだから、一つ話でもしようか。
私は今、高校受験ってのに追われている。だからそろそろなりたい職業を決めるべきだ。
そう言われてるんだ。ただし、親から言われている条件がある。
一つ、小説家なんていう、その他売れるかどうか分からない仕事は本職ではなく副職にする事。
二つ、本職はなるべく勤務時間がはっきりとしており、給料が高い仕事に就くこと。
三つ、一人暮らしは出来ないからしないこと。
私がなりたいのは小説家。売れなくても食べていけなくてもいい。私は昔から今まで、
そして恐らくこれからもずっと物語に支えられていくだろう。あなたもなかっただろうか?
これがなくては私が私でなくなってしまう。私からこれを取ったら肉体しか残らない気がする。
辛い時に寄り添って、助けてくれた、大切で掛け替えのないものは。私はそれが物語だったし、
そのことに対して、私は恩返しがしたいんだ。
でもそれを保護者は否定する。あいつだって物語が好きな癖にだ。
いつも曇天。雨も晴れも雪も風も来やしない。叫んでも響かず、返事もしない。
そんな道の先に、何があると言うのだろう。何かあるとでも言うつもりだろうか。
とか言うのも世の中にはありそうだが、私ならこういう時は目には目を、歯には歯を論で喧嘩し出すだろう。
気が向いたのでもう一つ
これは、ある夏休みが始まった日の、学校からの帰り道の話。
頑張り屋な友達がいた。 その友達はいつも頑張っていた。 …でも、誰1人として手助けしなかった。
周りに嫌われていたから。その友達が、今、隣に居る。仲がよかったから、一緒に帰っていたのだ。
学級委員で、総合トップの成績と言われ、何事にも真面目に取り組む、私よりも小さな友達。
ふと、友達の動きに違和感を覚え、そういえば、と前置きして聞いた。「頑張っているけど、辛くないの?」
「ううん、大丈夫!だって、努力は絶対に、ぜーったいに、むくわれる?だもん!」「…巡り会うってこと?」
「そう!沢山頑張って、私がすっごくなったら、パパもママも仲直りして、パパ、帰って来てくれるって、
ママ、いってたもん!」「…でも、顔色悪いよ?倒れたりしない?」…きっと、私だったら出来ない事だろう。
他の友達に嫌われてまで、クラスをまとめるなんて。ほとんどの成績で百点を取り、苦手な運動も五位以内までに
するなんて。それでも必死で、まだ足りないとばかりに笑っているのだ。足はふらふらと彷徨うようなのに。
しかしその友達は答えた。「大丈夫だよ!私、倒れたことなんて無いし、こんじょう?さえあればなんとかなるし!」
彼女の進む道の先には一体、何があるのだろうか。絶望だろうか。希望だろうか。涙だろうか。笑顔だろうか。
「イグサちゃんと会えなくなっちゃうなあ…」「…そうか、夏休みに引っ越すって言ってたね。」
つまり、この帰り道が最後なのだと、唐突に実感した。言うべきか言わないべきか、迷いながら話して歩いていた間に、
友達が言った。「あーあ、この道の先でお別れかあ…」まずい、と思うより先に、言葉が出ていた。「…あのさ!」
「うわっ!?急に何?」言わないは無理だと思った。「嘘じゃない?」「何が?」「○○ちゃんのお母さんが言ったこと。」
「はあ!?」「努力なんて、報われるとは限らない。根性さえあればなんとかなるなんて言うけど、そんなの強がりにしか
見えないよ!でも、」「ママが嘘付いてる?そんな訳ない!イグサちゃんは分かってくれるって思ったのに!」
「っ…でもっ」「でもなんて言わないで!もういい!これから会えなくなってよかった!」
友達は道の先に消えていった。これは、続きを言わなかった方が良かったのだろうか?「でも、選ぶのは○○ちゃん
自身であって欲しい。」なんて身勝手言葉は。それからその友達と歩いていた道の先では、家が取り壊され、
今もう、何も無いのだ。