四季猫イグサ

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今日のお題。この道の先に
私はここで投稿するのは初めてだから、一つ話でもしようか。
私は今、高校受験ってのに追われている。だからそろそろなりたい職業を決めるべきだ。
そう言われてるんだ。ただし、親から言われている条件がある。
一つ、小説家なんていう、その他売れるかどうか分からない仕事は本職ではなく副職にする事。
二つ、本職はなるべく勤務時間がはっきりとしており、給料が高い仕事に就くこと。
三つ、一人暮らしは出来ないからしないこと。
私がなりたいのは小説家。売れなくても食べていけなくてもいい。私は昔から今まで、
そして恐らくこれからもずっと物語に支えられていくだろう。あなたもなかっただろうか?
これがなくては私が私でなくなってしまう。私からこれを取ったら肉体しか残らない気がする。
辛い時に寄り添って、助けてくれた、大切で掛け替えのないものは。私はそれが物語だったし、
そのことに対して、私は恩返しがしたいんだ。
でもそれを保護者は否定する。あいつだって物語が好きな癖にだ。
いつも曇天。雨も晴れも雪も風も来やしない。叫んでも響かず、返事もしない。
そんな道の先に、何があると言うのだろう。何かあるとでも言うつもりだろうか。
とか言うのも世の中にはありそうだが、私ならこういう時は目には目を、歯には歯を論で喧嘩し出すだろう。





気が向いたのでもう一つ



これは、ある夏休みが始まった日の、学校からの帰り道の話。

頑張り屋な友達がいた。 その友達はいつも頑張っていた。 …でも、誰1人として手助けしなかった。

周りに嫌われていたから。その友達が、今、隣に居る。仲がよかったから、一緒に帰っていたのだ。

学級委員で、総合トップの成績と言われ、何事にも真面目に取り組む、私よりも小さな友達。

ふと、友達の動きに違和感を覚え、そういえば、と前置きして聞いた。「頑張っているけど、辛くないの?」

「ううん、大丈夫!だって、努力は絶対に、ぜーったいに、むくわれる?だもん!」「…巡り会うってこと?」

「そう!沢山頑張って、私がすっごくなったら、パパもママも仲直りして、パパ、帰って来てくれるって、

ママ、いってたもん!」「…でも、顔色悪いよ?倒れたりしない?」…きっと、私だったら出来ない事だろう。

他の友達に嫌われてまで、クラスをまとめるなんて。ほとんどの成績で百点を取り、苦手な運動も五位以内までに

するなんて。それでも必死で、まだ足りないとばかりに笑っているのだ。足はふらふらと彷徨うようなのに。

しかしその友達は答えた。「大丈夫だよ!私、倒れたことなんて無いし、こんじょう?さえあればなんとかなるし!」

彼女の進む道の先には一体、何があるのだろうか。絶望だろうか。希望だろうか。涙だろうか。笑顔だろうか。

「イグサちゃんと会えなくなっちゃうなあ…」「…そうか、夏休みに引っ越すって言ってたね。」

つまり、この帰り道が最後なのだと、唐突に実感した。言うべきか言わないべきか、迷いながら話して歩いていた間に、

友達が言った。「あーあ、この道の先でお別れかあ…」まずい、と思うより先に、言葉が出ていた。「…あのさ!」

「うわっ!?急に何?」言わないは無理だと思った。「嘘じゃない?」「何が?」「○○ちゃんのお母さんが言ったこと。」

「はあ!?」「努力なんて、報われるとは限らない。根性さえあればなんとかなるなんて言うけど、そんなの強がりにしか

見えないよ!でも、」「ママが嘘付いてる?そんな訳ない!イグサちゃんは分かってくれるって思ったのに!」

「っ…でもっ」「でもなんて言わないで!もういい!これから会えなくなってよかった!」

友達は道の先に消えていった。これは、続きを言わなかった方が良かったのだろうか?「でも、選ぶのは○○ちゃん

自身であって欲しい。」なんて身勝手言葉は。それからその友達と歩いていた道の先では、家が取り壊され、

今もう、何も無いのだ。

7/3/2024, 2:30:50 PM